か弱い私のマスターに気安く触れるから悪い。

相手は恐怖でガチガチと歯を鳴らしているが、もう遅い。

謝っても許さない。

「やめて……やめて！　超戦士！　やり過ぎよ！」

腕の骨を折って、腹部を足で踏み躙る。

「内臓が潰れるかもしれないな？　このまま殺された方が楽かもしれないぞ？」

相手はもう泡を吹き失神している。

実にくだらない相手だった。

私はマスターを抱き上げ、薄気味悪い路地を歩く。

私を認めてくれた女性、誰にも渡さない。

「マスター、貴女を脅かす輩は私が退治した。安心してくれ」