ハロウィーンの街中で
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街中はハロウィーン一色で、大人から子どもまで、様々な人々が仮装を楽しんでいる。
(年を重ねる毎に仮装のレベルも高くなっていく気がするなぁ。そう言えば、元々は古代ケルト人の収穫祭で、悪霊を追い出すとかの意味合いがあるけど、日本は違うなぁ)
交差点を歩いていると、青い髪の、鎧兜を着用し、青い肌をした、背の高い一際目を引く男性が歩いてきた。キョロキョロと周りを見渡している。
(わぁ〜、美形だなぁ〜、日本人じゃないみたい……)
声をかける勇気があればなぁ、と思う。我ながらヘタレである。
その男性とすれ違った、とても良い匂いがした。
(男の人の香水の匂いかな? ずっと嗅いでいたいな……ハッ、私、変態みたい……!)
恥ずかしさで下を向いて歩を進める。肩をポンポンと叩かれた。
「は、はい……?」
「オレのこと、見てたでしょ」
先程の男性だ──。匂いを嗅いだのがバレてしまったのだろうか。冷や汗が背中を伝う。
「まさか、もうオレが視える子がいるとは。……お姉さん、お名前なんて言うの?」
「えっ、あわわ……! 名無し 名無しと申します……」
「名無しちゃんね。オレは混沌の戦士 カオス・ソルジャー。ちなみに本名だよ。よろしくね」
手をナチュラルに握られた。顔に熱が集まるのを感じる。
「名無しちゃんはデュエルしたことある? したことないならオレが手取り足取り教えるけど」
「まっ、待ってください、デュエルって何ですか?」
「あー……そこからか……」
声音が少し落胆している、すみませんと謝ると、混沌の戦士 カオス・ソルジャーは笑顔で「大丈夫」と言った。
「オレはね、カードの精霊……って言っても信じないよね! 要は名無しちゃんが、オレを使ってデュエルに勝ってくれれば、オレは幸せになれそうなんだ」
「……信じます。勉強します。あの……どうすれば貴方を手に入れられますか?」
混沌の戦士 カオス・ソルジャーは驚いたように目を開く。
「あの街頭テレビで、今CMが流れているパックを買って。必ず名無しちゃんの所へ行くよ。待っててね」
今度はこちらが驚いた。去り際に頬に彼の唇があたったから。
「じゃあね!」
ジリジリと残る、熱を感じる。
「混沌の戦士……カオス・ソルジャー……さん……」
先程の出来事は本当なのだろうか、それはきっと、あのCMの商品が証明してくれる。そう信じて、家へ帰った。
「あ、聖戦士せんせー」
飄々とした態度で、聖戦士 カオス・ソルジャーに近付く混沌の戦士 カオス・ソルジャー。
「何処へ行っていた」
「ちょっと現世へね。あとね、見つけたよ、オレのご主人ちゃん」
「気が早い、まったく……風呂に入って寝ろ」
「はーい」
(待っててね、オレの可愛い名無しちゃん)
(年を重ねる毎に仮装のレベルも高くなっていく気がするなぁ。そう言えば、元々は古代ケルト人の収穫祭で、悪霊を追い出すとかの意味合いがあるけど、日本は違うなぁ)
交差点を歩いていると、青い髪の、鎧兜を着用し、青い肌をした、背の高い一際目を引く男性が歩いてきた。キョロキョロと周りを見渡している。
(わぁ〜、美形だなぁ〜、日本人じゃないみたい……)
声をかける勇気があればなぁ、と思う。我ながらヘタレである。
その男性とすれ違った、とても良い匂いがした。
(男の人の香水の匂いかな? ずっと嗅いでいたいな……ハッ、私、変態みたい……!)
恥ずかしさで下を向いて歩を進める。肩をポンポンと叩かれた。
「は、はい……?」
「オレのこと、見てたでしょ」
先程の男性だ──。匂いを嗅いだのがバレてしまったのだろうか。冷や汗が背中を伝う。
「まさか、もうオレが視える子がいるとは。……お姉さん、お名前なんて言うの?」
「えっ、あわわ……! 名無し 名無しと申します……」
「名無しちゃんね。オレは混沌の戦士 カオス・ソルジャー。ちなみに本名だよ。よろしくね」
手をナチュラルに握られた。顔に熱が集まるのを感じる。
「名無しちゃんはデュエルしたことある? したことないならオレが手取り足取り教えるけど」
「まっ、待ってください、デュエルって何ですか?」
「あー……そこからか……」
声音が少し落胆している、すみませんと謝ると、混沌の戦士 カオス・ソルジャーは笑顔で「大丈夫」と言った。
「オレはね、カードの精霊……って言っても信じないよね! 要は名無しちゃんが、オレを使ってデュエルに勝ってくれれば、オレは幸せになれそうなんだ」
「……信じます。勉強します。あの……どうすれば貴方を手に入れられますか?」
混沌の戦士 カオス・ソルジャーは驚いたように目を開く。
「あの街頭テレビで、今CMが流れているパックを買って。必ず名無しちゃんの所へ行くよ。待っててね」
今度はこちらが驚いた。去り際に頬に彼の唇があたったから。
「じゃあね!」
ジリジリと残る、熱を感じる。
「混沌の戦士……カオス・ソルジャー……さん……」
先程の出来事は本当なのだろうか、それはきっと、あのCMの商品が証明してくれる。そう信じて、家へ帰った。
「あ、聖戦士せんせー」
飄々とした態度で、聖戦士 カオス・ソルジャーに近付く混沌の戦士 カオス・ソルジャー。
「何処へ行っていた」
「ちょっと現世へね。あとね、見つけたよ、オレのご主人ちゃん」
「気が早い、まったく……風呂に入って寝ろ」
「はーい」
(待っててね、オレの可愛い名無しちゃん)
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