バレンタインデー
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聖戦士は本を読み終えると、脚を組み直し、紅茶に口をつける。
好きな紅茶を飲んでも、本を読んでも落ち着かない。
人間の世界での今日は、バレンタインデーといい、チョコレートなどの甘味を贈るらしい。
興味深い、俺ももらえるだろうか。
内心そわそわしながら、名無しの帰りを待つ。
そして数時間が経過した。未だに名無しは戻る気配はない。聖戦士は気になってベランダへ出てみる。
「ただいま」
扉が開く音、それだけでも何となく嬉しかった。
「残業だったのか」
「そうそう、手を洗ってくるから、ちょっと待っててね」
また椅子に腰掛け、暖房を強くする。
「聖戦士」
呼ばれた聖戦士は振り向く。愛しい彼女が持っているのは、丁寧にラッピングされた小さな袋。
「今日はバレンタインデーだから、昨日作ったの! よかったら食べてください!」
照れくささが強いのかして、名無しは赤ら顔で、聖戦士に小箱を差し出す。
「ありがとう」
聖戦士は小袋を受け取ると、ラッピングを解いた。そしてひとつ口に含む。
「どう? おいし……」
途中で言葉が遮られた。聖戦士から口付けされて。
触れるだけのキスはほのかにチョコレートの香りがする。
「……とても美味しかった。まだ食べ足りない」
口角を上げる聖戦士を見て、名無しはまた顔を赤くさせる。
「聖戦士が気に入ったなら、またいつでも作るよ……!」
「ああ、また何か作れ」
今度は頬にキスを落とされる。
こんなに喜んでもらえて、作った甲斐があったなと思った。
好きな紅茶を飲んでも、本を読んでも落ち着かない。
人間の世界での今日は、バレンタインデーといい、チョコレートなどの甘味を贈るらしい。
興味深い、俺ももらえるだろうか。
内心そわそわしながら、名無しの帰りを待つ。
そして数時間が経過した。未だに名無しは戻る気配はない。聖戦士は気になってベランダへ出てみる。
「ただいま」
扉が開く音、それだけでも何となく嬉しかった。
「残業だったのか」
「そうそう、手を洗ってくるから、ちょっと待っててね」
また椅子に腰掛け、暖房を強くする。
「聖戦士」
呼ばれた聖戦士は振り向く。愛しい彼女が持っているのは、丁寧にラッピングされた小さな袋。
「今日はバレンタインデーだから、昨日作ったの! よかったら食べてください!」
照れくささが強いのかして、名無しは赤ら顔で、聖戦士に小箱を差し出す。
「ありがとう」
聖戦士は小袋を受け取ると、ラッピングを解いた。そしてひとつ口に含む。
「どう? おいし……」
途中で言葉が遮られた。聖戦士から口付けされて。
触れるだけのキスはほのかにチョコレートの香りがする。
「……とても美味しかった。まだ食べ足りない」
口角を上げる聖戦士を見て、名無しはまた顔を赤くさせる。
「聖戦士が気に入ったなら、またいつでも作るよ……!」
「ああ、また何か作れ」
今度は頬にキスを落とされる。
こんなに喜んでもらえて、作った甲斐があったなと思った。
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