コバルトブルーの星
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泣くだけ泣いて、名無しはベッドに突っ伏した。
泣いている理由は、上司に責任転嫁されて、理不尽に怒鳴り散らされたからだ。
「ううっ……明日から私どうすればいいの……?」
問いかけても誰も答える人物はいない。
うつむいていると、影がおりた。後ろを振り返ると、心配そうな宵闇の使者がいる。
「大丈夫か」
泣き腫らした目の名無しを、麗しい相貌が映していた。
恋人にこんな姿を見せるなんて情けない、またジワッと涙が溢れる。
宵闇の使者は、親指で名無しの涙を優しく拭うと、膝を折り、名無しを抱きしめた。
「私が貴女だったら、その下郎を斬っていただろう。貴女はよく耐えた。泣くだけ泣いていい」
宵闇の使者が強く抱きしめてくる。
「よ、宵闇……苦しい……」
「すまない」
少し緩められて、宵闇の使者の胸に埋もれる。あたたかい、気持ちがいい。ずっとこうしていたいと切に願う。
宵闇の使者は目を細めると、名無しから離れ、ベッドの上に乗った。
「私の脚を枕にしてみないか?」
「膝枕ってこと?」
「ああ」
おそるおそる名無しもベッドに乗り、正座している宵闇の使者の太ももに、頭を乗せてみる。
「硬い……」
「鍛えた男の腿だからな」
少々自慢げな宵闇の使者がかわいいと思った。
頭を撫でる宵闇の使者の手が心地良い。そのまま眠ってしまいそうだ。
「……名無し、さすがに私も、この体勢を維持するのは苦しいものがある……」
「ごめんなさい」
名無しは頭を動かし、毛布を手に取り、ベッドに寝転がる。なぜか宵闇の使者もベッドに寝転んだ。
「たまには、貴女と眠りたい。おやすみ、名無し」
また抱きしめられ、密着した状態で宵闇の使者はスー、と寝息をたてた。
「おやすみ、宵闇」
名無しも目を閉じ、深い眠りにつく。
その夜、宵闇の使者には教えてない夢をみた。
ふたりで築く幸せな未来の夢を。
泣いている理由は、上司に責任転嫁されて、理不尽に怒鳴り散らされたからだ。
「ううっ……明日から私どうすればいいの……?」
問いかけても誰も答える人物はいない。
うつむいていると、影がおりた。後ろを振り返ると、心配そうな宵闇の使者がいる。
「大丈夫か」
泣き腫らした目の名無しを、麗しい相貌が映していた。
恋人にこんな姿を見せるなんて情けない、またジワッと涙が溢れる。
宵闇の使者は、親指で名無しの涙を優しく拭うと、膝を折り、名無しを抱きしめた。
「私が貴女だったら、その下郎を斬っていただろう。貴女はよく耐えた。泣くだけ泣いていい」
宵闇の使者が強く抱きしめてくる。
「よ、宵闇……苦しい……」
「すまない」
少し緩められて、宵闇の使者の胸に埋もれる。あたたかい、気持ちがいい。ずっとこうしていたいと切に願う。
宵闇の使者は目を細めると、名無しから離れ、ベッドの上に乗った。
「私の脚を枕にしてみないか?」
「膝枕ってこと?」
「ああ」
おそるおそる名無しもベッドに乗り、正座している宵闇の使者の太ももに、頭を乗せてみる。
「硬い……」
「鍛えた男の腿だからな」
少々自慢げな宵闇の使者がかわいいと思った。
頭を撫でる宵闇の使者の手が心地良い。そのまま眠ってしまいそうだ。
「……名無し、さすがに私も、この体勢を維持するのは苦しいものがある……」
「ごめんなさい」
名無しは頭を動かし、毛布を手に取り、ベッドに寝転がる。なぜか宵闇の使者もベッドに寝転んだ。
「たまには、貴女と眠りたい。おやすみ、名無し」
また抱きしめられ、密着した状態で宵闇の使者はスー、と寝息をたてた。
「おやすみ、宵闇」
名無しも目を閉じ、深い眠りにつく。
その夜、宵闇の使者には教えてない夢をみた。
ふたりで築く幸せな未来の夢を。
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