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つぶやき

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  • ついったまとめ

    20250903(水)14:50
    高校の頃からオサムと付き合ってる夢主ちゃん、大学生になって暫くしたらオサムは一足先に社会人になって、どんどん離れた存在になっていって、寂しい気持ちを抱きながらも気にしないようにしてた。そんなモヤモヤ抱えながら参加した大学の飲み会にオサムが迎えに来て、そん時に酔っ払った友だちに言われた一言で心が折れる話。

    「ナマエ料理ド下手くそやしな!」
    ぐさ、っと刺さった。たしかに、私は料理が得意ではない。いや下手くそだ。卵すら割れないし、お米も炊けない。両親に甘やかされて育ってきた箱入り娘。子どもはそんなことやらなくていいって言われてきたから、料理のりの字もやったことがなかった。
    オサムもそれを許容してくれていたし、俺が作ったるからオマエはできへんくてええねんって言葉を鵜呑みにしてしまっていた、節はある。
    「でもずっと頼りっきりってわけにもいかんやろ?どっかでできるようにならな、いいお嫁さんになれへんで」

    ぼうっとする頭で、やけにそれだけがハッキリ聞こえて、やがて胸の奥へ奥へと沈みこんでいく。他の男の子もうんうんと深く頷いていて、この場にいる皆は料理できないよめなんか貰ってもな、なんていう雰囲気だ。

    よめに、なれない?わたし、オサムのお嫁さんになれへんの?なんで?
    料理できひんから?家事も不得意やし、ほとんどオサムにやってもらってるし、手先も不器用やし、上げればキリがない。

    そういえばオサムが風邪ひいたとき、私おかゆさんのひとつも作れんくて、結局レトルト出したことがあったっけ。風邪が治ったオサムがいのいちばんに私が焦がした鍋を一生懸命洗っていた姿を思い出して、それもまた胸に深く突き刺さった。

    なんだかんだ言って、男性は尽くされたいものなんだと。

    オサムが迎えに来て「ナマエがいつもすんません、お世話になっとります〜」って言いながら私の手を掴んだときに始まった冒頭のシーン。

    あ、そういえばこの子、オサムのこと、狙ってそうやったもんな。

    オサムに手を繋がれながら唖然と立ち尽くす私なんて、まるで居ないかのように、その子は「私ぃ料理得意なんですよぉ」とオサムにアピールしだした。

    「あはは、そうなんや。いつか食べてみたいなあ」

    え?
    オサム、今、なんて?

    いつか食べてみたい?

    その子の手料理を?

    「ねぇ、さっきの……」

    帰宅後、どうしてもモヤモヤが拭いきれなかった私はせっせと片付けをするオサムに「手料理食べてみたいって、ほんま?」と聞いた。酔いなんかとうの昔にさめて、オサムの背中に抱きつくはずの手はモジモジと視界の下で交差している。その指先は、ほんの少し冷たかった。

    「さっきの?」
    オサムはなんだか分かってない様子で、そのことにホッとため息を漏らした。よかった、ただのお世辞やん。それでもオサムの前でわざわざ『料理ド下手』と言われたことや、オサムに絡まれたことで、少なくとも私の心は大きなダメージを負ってしまったみたいだった。

    次の日から、大学でその子から頻繁に話しかけられるようになった。もちろん、オサムさんはその後なんやって?という話題。この子はオサムの、手料理いつかたべてみたいわあ、を鵜呑みにしているようだった。ここで私は迷ってしまった。素直に「あれ冗談やって、オサム気にしてへんよ」って言うのも悪い気がするし、かと言っていつにしよか?と間を取り持つのも絶対に嫌やった。こう、ハッキリしない自分の性格も、彼女の遠慮のなさも、好きじゃない。なにより今、保身走ろうとしている自分がいちばん嫌いだった。
    結局その場は曖昧な笑顔でやり過ごし、次の日も、次の日も私はどっちつかずな態度を取り続けることになる。
    そのうち、痺れを切らしたその子が、オサムに直接コンタクトを取ろうとしてくるまで、それは続いた。

    それはオサムが自分のお店を持ってすぐのことだった。開てん祝いに、と色んなお客さんで賑わっていた最初の1週間、その子は毎日現れたそうだ。最初は私の彼氏だから気を使って来てくれたんやとオサムも思っていたみたいだけど、それが3,4日連続になると話が変わってくる。そういえば最近オサムの話題を振られないな、と思っていたら、本人に突撃していたなんて……!
    オサムも不審がっていたけれど、軌道に乗せるまで大変だからどんな客でも今は嬉しいようでニコニコ愛想よく対応しているせいで更に勘違いが加速していってしまっているようだ。

    私も最近忙しくなってしまって、全然オサムと会えていないのに、あの子とはお店で会う頻度が高いことは知っていた。

    今日は久々にオサムと会える!とウキウキしながらデートの準備をしていると、オサムから1件のメールが。
    「ほんまごめん、15分遅れる」
    まあ15分だけならいいか、と私は靴を既に履いていたのでそのまま出かけることにした。ドアをあけると、生ぬるい風が前髪を巻き込んで舞い上がって、折角セットしたのにこれじゃあ台無しだ、と手で雑に直す。
    ……私、オサムが遅れること全然許してないやん。
    今日はこの変な前髪で会ったる。着いたら好きな飲み物買って、逆にオサムを待たせるくらいのことをしなくては、あんまりだ。
    前髪を掻きあげて歩き出すと、いつもより視界がクリアに見えた。そして私はひとつの決心をする。もう、あの子に善くしないでって今日こそ言おう。

    待ち合わせた駅の改札を出て、500mほど直進と右折を繰り返すと有名なたぴおか屋さんがあった。これからお昼ご飯を食べるために集まったけど、そんなん知らん。私は今お腹すいてんねん。
    「氷少なめで」
    カップの中にごろごろ入っている黒いたぴおか。口の中においで、太いストローで吸い込むと4,5個のもちもちがあまあまでむにむにですっかり機嫌がなおってしまった。
    時計を見るとオサムが来る時間まであと10分はありそうだったので、ついでに駅に繋がってるショッピングセンターを見て回ろうと歩き出した。

    あ、このスカートかわええなあ。淡い色って好きなんよな。スカートを触ろうとした私の手にもう一つの手が重なった。
    「あっ、すみません」
    「ごめんなさい!」

    なんで、ここにいるの?
    ”あの子”が、どうして……?

    「えっ!ナマエやん!めっちゃ久々やない!?」
    「ひ、久しぶり…」

    だめだ、口元が引き攣る。

    「あんな、今オサムさん返すからな!」
    「は、?」
    「これから二人でお出かけやろ?ごめんなあ、ウチの買い物が長くて♡」
    「まって、どういう…こと…?」
    「あれ、知らんかったん?うちら、今日二人で出かけて来たんよ」

    なに、それ。
    あまりの訳の分からなさに、視界がぐにゃと歪んだ。
    「ほな、オサムさんによろしくな!」
    勝ち誇ったように口角を上げて、挨拶をしていったあの子。
    どうしよう、今、私、とてつもなく帰りたい。他の子と遊んだ後に、私との予定を入れてたの……?15分遅れるって、そういうこと……?お腹の中でどす黒い何かが渦巻いている。頭の中で、何度想像したか
    分からない。右手がビリビリするような感覚はきっと気のせい。せっかくなら行動に移せばよかった。

    料理が下手くそで、片付けもできない。そんな私は、きっとオサムのお嫁さんにはなれない。きっと、これからも。ずっと。

    今日は、帰ろう。帰って休もう。だってそうでしょう。私には、オサムに何も告げず、デートをすっぽかす権利があるはずだ。

    オサムは、つぎはあの子と付き合うのかな。やっぱ女の子は料理得意の方がええわ、なんて困ったように笑って、そうして私のことを忘れていくのかな。

    歩く足に力が入らない。

    どうやって家に帰ったか分からないけど、気がつけば朝で。今日も昨日と変わらない1日が始まる。

    スマホを開けばオサムからの着信が何件か来ていて、一番新しいメッセージには「もうええ」の文字が。

    あ、おわってしまった。

    「私の話も聞いてくれないんやね」
    自然と言葉に出していた。いや、出してしまわないと、この目から溢れようとしている温かいものがとめどなく溢れてしまいそうで。とうか、もう溢れて止まらないんやけど。
    「オサムのばか、もおだいきらいや」

    久しぶりに帰った自分の家は、埃っぽくて苦しい。
    「だぁれが馬鹿やねん」
    「ひっっ!!!お、オサム、!?」
    「お前の方がよっぽど馬鹿やろ」
    「なぁぁぁにが私の話は聞いてくれないんやね、や!!!お前はまず!!ちゃんとメッセージを開いて!!確認せえよ!!」
    「そんな怒らんでもええやん!」
    「ええからさっさと開き」
    「う、はい……」
    開くと、今どこおるん?着いたけどから始まり、お前しょうもない想像してんとちゃうやろな、と何故かオサムが悪いはずなのに上から目線のメッセージが続き、そして最後。もうええ、の後。
    「「直接行ったるから家おれよ」……」
    「で家来たらお前イビキかいて寝とるし」
    「うっさいわ!!」
    「何を勘違いしとるか知らんけど、お前の友だちの……ナントカチャンがお前の誕プレ選びたい言うから着いてっただけやで」
    「でも、事前に言うとか!」
    「?なんで?」
    「不安になるやん!!こっちは!!」
    「……ああ、なるほど。それはすまん。でも、お前が不安になるようなことなんか1個もないで」

    オサムは私の家の冷蔵庫の中から腐りかけのおにぎりをひとつ出して、口に含んだ。
    「俺が好きなのはお前だけやし、嫁に来て欲しいのもお前やし」
    「でも私、あの子みたいに料理うまないで……」
    「俺がおるやろ」
    「男の人は、料理作れる女の方がええんちゃうの」
    「ほな俺男やないのかもしれんな」
    「別にお前が料理できんとか、掃除下手くそとか、整理整頓苦手とか、そんなん俺がいたらどうとでもなるようなもん、どうでもええねん。なあ、俺のこと好き?」
    「す、、、すき……」
    「煮え切らん回答すな!!腹から声出せ!!!」
    「すき!!!!」
    「俺も好きや!!!それ以上なんか悩むことある?」
    「ないです……」
    「おん。ナントカチャンにはもう俺ん店来ても意味ないって言っといたし、もう来んやろ」
    「え、なんて言ったん、、?」
    「「俺お前興味無いねん」」
    「え!?そんなこといったん!?」
    「お前の友達とか知らん。悪いけど普通に邪魔やし鬱陶しい。お前以外の女要らんねん」
    オサムとあの子チャンは終始ギスギスした買い物であれ
    「なあもうええ?俺もう帰りたいんやけど」
    「えぇ!そんなこといわんと、もうちょい付き合ってやぁ!」
    「はぁ、アンタほんまにナマエのトモダチなん?あんたの話聞いたことないんやけど」

    ずっとイライラしてるから引き伸ばすのもう無理やなって悟ったあの子チャン、最後の最後にナマエに嫌がらせして帰るオサムはオサムで連絡つかないし集合場所に来ないしでいろいろ察して焦ってるけどでも自分は悪いことしてないしでも嫌な思いにはさせたかもなってちょっと罪悪感あって、謝ろうとするし走って帰るオサムは料理は自分が作れるし、整理整頓もエイ生管王里者の資格取る過程で得意になったし掃除も然りだし全然そんなこと夢主にして欲しいとか思ってなくて。しかも自分なりにやろうとしてること知ってるし、怠けてるわけじゃないし、アイツはアイツなりに他で挽回しようとしとるとことかすげえ好きやし居酒屋で聞いてたときほんまコイツらシバキ回したろか思ったけど、ナマエが大事にしてるコミュニティは壊したらあかんとおもって我慢してたけど、どうやら俺の大事な彼女バカにしとんな?と気づいてちょっと意地悪した。お前なんか眼中にないって2人の誤解が解けたあとはちゃんとデートやり直しする。
    行きたかったカフェにも行ったし、ショッピングも楽しんだ。この日オサムはいつもよりちょっと言葉数が多かった。反省してるみたいだった。

    夢主ちゃんは多分大学入る前までほんとに箱入り娘でなんにもできなくても大丈夫〜👌だってママやってくれるもん👌てスタンスだったけど、大学入って皆ちゃんとしてることにちょっとした焦りを感じていて、このままじゃオサムに見放される!って不安になってたけどオサムからしたら真逆で。
    こんなに可愛くてにこにこ俺の話すこと耳傾けてくれて俺の出す飯美味そうに食ってくれて、でも自分でもやってみたいってキラキラした目で挑戦する気持ち持ってて、こんなにかわいくていい女が身の回りの事自分でできるようになったら他の男に気づかれるやんけ。余計なことさすなよ。のきもち。
    最終的にお互いには自分しかいないって自信もって言える関係になって、そのうちちゃんと結婚する。
    夢主ちゃんはバリキャリタイプなので家のことは家事代行頼むから二人の時間大事にできるね。
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