タバサ×ラッセル

最初に挨拶に来た時、ちょっとうつむき加減で
表情に乏しいヤツだなって思った。
声も小さくて、ボソッとしゃべる感じだし。

おとなしいタイプなんだな・・・って。

でも戦闘になったら、まるで別人なんだよな。

動きも機敏で的確な攻撃。やるじゃん!
ただ、時折容赦ない攻撃に冷酷さを感じたのは気のせいか?

話してみると、ゲーム好きで本もたくさん読んでいるみたいだし
いろいろ知っているんだよなあ。俺より博識かも・・・。

どういう生活してたんだろう。そういえばあまり自分のことは
話さないな。むしろ聞かれたくないみたいだ。

戦いの後、「すげえな、ラッセル」と何気なく頭をなでようとしたら、
ビクッと体をすくめて瞳の怯えを隠すようにうつむいた。

「あっ、ごめん・・・タバサ。ちょっとびっくりしたんだ・・・」

「いや、俺こそいきなり手を出して済まなかった。
小さい子供みたいに頭なでられるなんて嫌だよな」

「ううん、・・・そうじゃなくて・・・」

「?」

「そんなふうにされたことないし、触られたのって・・・
いや、何でもない。気にしないで」

ラッセル?。なでられたこととかないってこと?。
うつむいたまま、たたずむ彼になんとも言えない雰囲気が
ただよう。それは寂しさか悲しさか・・・。満たされない何か。

今度は思わず抱きしめたくなるのを、かろうじて抑える。
そんなことしたら、武器の金属バットで殴られそうだぜ。

俺の気持ちに芽生えたそれが何なのか、自分でもわからなくてもどかしかった。
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