バシュヴァン2013年

☆バッシュ視点☆

ヴァンは、最初ぎこちなかった。

だが、以前に比べるとだいぶ打ち解けてくれたようだ。よく笑いかけてくれる。

「この頃明るくなったな・・」

「え?そう?」

「まあ、仕方ないな。私はレックスの・・」

「バッシュ!もうそれは言わないって約束だろ。」

「ああ・・わかった。すまなかった」

「謝るのもやめてよね・・ははっ!」

「ずいぶん私に話してくれるようになったからね。嬉しいよ」

ヴァンは鼻の頭を掻きながら、照れくさそうに俯く。

「だってさ・・バッシュと話してると、何だかホッとするんだ。
その、なんていうか・・あったかいっていうのかな。
兄さんと一緒にいた時と似てる」

「そうか・・」

今度は私が照れくさくなって、しどろもどろになってしまった。
まさか、そんな風に思ってくれていたとは。

「へへっ!なんかバッシュって可愛いね!」

「こら、大人をからかうんじゃない」

そう言いながらも、彼とのやりとりを楽しんでいる。
屈託なく笑うヴァンが、とても愛おしいと思った。

ふと、彼を抱きしめたい衝動に駆られたが、かろうじて抑える。

こんな気持ちは初めてだ。大切にしたい、守りたい。

せっかくの君の笑顔。このままずっと。


☆ヴァン視点☆

バッシュがオレの話、楽しそうに聞いてくれるとすごく嬉しいんだ。

明るくなったな・・って、それはバッシュのおかげだよ。

バッシュに喜んでほしいけど、オレにできること何かあるかな。

心に背負っている重いもの、いくらかでも軽くできたら・・って思う。

照れくさかったけど、自分の気持ちを言ったらバッシュの方が照れてる。
オレよりずっと年上なのに、何か可愛いよな。からかいたくなった。

でも、まったく本当のことを言ったわけじゃない。
兄さんと一緒にいた時と似てるって、ちょっと違う。

胸が熱くなるんだ。もっと一緒にいたい、触れ合いたいって思う。

この頃その気持ちが強くなってきて、自分でも戸惑ってしまう。

これはまだ言えない。恥ずかしいから。
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