バシュヴァン2013年
ヴァンが、見ている。
私を見ている。
私も彼を見ているから、自然と目が合う。
殿下やバルフレアと話していると、ヴァンの視線を感じる。
彼の方を見やると、拗ねたような
それでいて少し悲しそうな複雑な表情だ。
どうしたんだ・・まさか・・いや、そんなことは無かろう。
きっと、私の独りよがり。都合の良い解釈だ。
でも、こうも度々だと気になってしまう。
とうとうヴァンは目をそらすと、そっぽを向いて行ってしまった。
部屋に向かう彼のあとを追った。
ドアを開けて入ると、ベッドの上でじっと膝を抱えている。
「ヴァン・・どうしたんだ?具合でも悪いのかい?」
「な、何でもない。気にするなよ」
「ずっと見ていただろう?私に何か言いたいことがあるのだろう?」
ヴァンはうつむいて黙り込む。
「言ってくれないと、わからないこともあるよ」
「・・だって・・恥ずかしい・・」
「笑わないから、言ってごらん?」
私は後ろから、そっと抱きしめた。
プラチナブロンドの髪が、ふわりと私の鼻をくすぐる。
ヴァンは、やや身を固くした。
「・・たい・・」
「え?」
「バッシュの笑顔、独り占めしたい」
「ヴァン?」
「バッシュは皆に優しいんだもん。そこが良いトコなんだけど、
オレ、何だか不安になっちゃって・・」
そうだったのか。
「私も同じだ。いつも不安だよ」
「バッシュ?どういうこと?。何で?」
「君はいつも自由だから。
今、こうして抱きしめていても私の腕をすり抜けて、
どこかへ行ってしまうのではないかとね。とても心配なんだ。」
ヴァンは、私の方に顔を向けると、真剣な表情で言った。
「そんな!…オレ、どこにも行ったりしない。いつもバッシュと一緒にいる!」
「君を縛り付けるようなことはしたくないんだ」
「だったら、どこかに行っても必ず帰ってくるよ。」
「ありがとう・・」
あたたかくしなやかな彼の体を抱きしめながら、幸せだと思った。
「バッシュ、大好きだ」
「私もだ。だから不安になったりしないでくれ。」
ヴァンが私を見つめた。私と同じブルーグレーの瞳。
ふわりと笑った彼が、とても愛おしかった。私も笑った。
お互いに、同じ気持ちなのがわかったから。
実は、私も常々ヴァンの笑顔を独り占めしたいと思っていたのだ。
これは、彼には内緒にしておくとしよう。
私を見ている。
私も彼を見ているから、自然と目が合う。
殿下やバルフレアと話していると、ヴァンの視線を感じる。
彼の方を見やると、拗ねたような
それでいて少し悲しそうな複雑な表情だ。
どうしたんだ・・まさか・・いや、そんなことは無かろう。
きっと、私の独りよがり。都合の良い解釈だ。
でも、こうも度々だと気になってしまう。
とうとうヴァンは目をそらすと、そっぽを向いて行ってしまった。
部屋に向かう彼のあとを追った。
ドアを開けて入ると、ベッドの上でじっと膝を抱えている。
「ヴァン・・どうしたんだ?具合でも悪いのかい?」
「な、何でもない。気にするなよ」
「ずっと見ていただろう?私に何か言いたいことがあるのだろう?」
ヴァンはうつむいて黙り込む。
「言ってくれないと、わからないこともあるよ」
「・・だって・・恥ずかしい・・」
「笑わないから、言ってごらん?」
私は後ろから、そっと抱きしめた。
プラチナブロンドの髪が、ふわりと私の鼻をくすぐる。
ヴァンは、やや身を固くした。
「・・たい・・」
「え?」
「バッシュの笑顔、独り占めしたい」
「ヴァン?」
「バッシュは皆に優しいんだもん。そこが良いトコなんだけど、
オレ、何だか不安になっちゃって・・」
そうだったのか。
「私も同じだ。いつも不安だよ」
「バッシュ?どういうこと?。何で?」
「君はいつも自由だから。
今、こうして抱きしめていても私の腕をすり抜けて、
どこかへ行ってしまうのではないかとね。とても心配なんだ。」
ヴァンは、私の方に顔を向けると、真剣な表情で言った。
「そんな!…オレ、どこにも行ったりしない。いつもバッシュと一緒にいる!」
「君を縛り付けるようなことはしたくないんだ」
「だったら、どこかに行っても必ず帰ってくるよ。」
「ありがとう・・」
あたたかくしなやかな彼の体を抱きしめながら、幸せだと思った。
「バッシュ、大好きだ」
「私もだ。だから不安になったりしないでくれ。」
ヴァンが私を見つめた。私と同じブルーグレーの瞳。
ふわりと笑った彼が、とても愛おしかった。私も笑った。
お互いに、同じ気持ちなのがわかったから。
実は、私も常々ヴァンの笑顔を独り占めしたいと思っていたのだ。
これは、彼には内緒にしておくとしよう。