バシュヴァン2011年
ヴァンの声が飛んできた。
「ああっ!!バッシュ!寝てなきゃダメじゃん!」
「ほら、汗かいただろ?。着てるもの替えて!!」
「熱測った?。薬飲んだ?」
私は珍しく風邪をひいて、熱を出した。
だが、体力には自信があるし、無理しているつもりもない。
起きて寝室で動き回っている私に、とにかくジッとしていろ、と
叱ってくる始末。ここまで大騒ぎする必要はなかろう。
・・やれやれ。とんだ世話焼き女房だ。心配されるのは嬉しいことだが、
ヴァンの度が過ぎる甲斐甲斐しさに、苦笑せざるを得ない。
「ヴァン、わかった。もういい。すぐ治るさ」
「そうやって、軽く見るなよ・・・」
ヴァンが真顔になった。しばらく私を見つめていたが、
「・・・父さんや母さんも、そう言ってたのに・・
元気になるどころか、二度と戻らなかった。」
ブルーグレーの瞳に、うっすらと涙が滲んでいるのを見た時、
胸をしめつけられる思いだった。
・・そうだ、彼の両親は流行り病で亡くなったのだ。
「バッシュまで、死んじゃったら嫌だ。絶対嫌だからな!」
私は、腕を伸ばしヴァンの頬を撫でた。
「すまない・・そのとおりだな・・・。おとなしく寝てるよ。
ただ、君にうつしてしまってはいけない。だから、もう休みなさい」
ヴァンは黙っていたが、頷くと部屋を出て行った。
「おやすみ、バッシュ・・」
これほど親身になってもらうなんて、今まであったろうか。
看病など、子供の頃に親にしてもらったくらいか。
ヴァンも本当は無理をしていたのではないか・・
そんなことを考えながら、ベッドに横になり眠りについた。
翌朝、熱もひいたようで気分が良かった。
起きるとヴァンがすでに朝食を作っていて、部屋にいい匂いが漂う。
「おはよう、バッシュ。気分どう?」
「ああ、君の看病のおかげで、すっかり良くなったよ」
「無理しないでね。あ!野菜のスープ作ってみたんだ。
これなら、栄養もあって、体にいいだろ?。食べられそう?」
「美味しそうだな。早速いただこう」
ヴァンのほうが、疲れて眠そうな顔だ。そんなに心配だったのか。
これからは、もう少し気をつけるよ。君に二度と哀しい思いはさせたくない。
だから、君も無茶はしないでおくれ。
「ああっ!!バッシュ!寝てなきゃダメじゃん!」
「ほら、汗かいただろ?。着てるもの替えて!!」
「熱測った?。薬飲んだ?」
私は珍しく風邪をひいて、熱を出した。
だが、体力には自信があるし、無理しているつもりもない。
起きて寝室で動き回っている私に、とにかくジッとしていろ、と
叱ってくる始末。ここまで大騒ぎする必要はなかろう。
・・やれやれ。とんだ世話焼き女房だ。心配されるのは嬉しいことだが、
ヴァンの度が過ぎる甲斐甲斐しさに、苦笑せざるを得ない。
「ヴァン、わかった。もういい。すぐ治るさ」
「そうやって、軽く見るなよ・・・」
ヴァンが真顔になった。しばらく私を見つめていたが、
「・・・父さんや母さんも、そう言ってたのに・・
元気になるどころか、二度と戻らなかった。」
ブルーグレーの瞳に、うっすらと涙が滲んでいるのを見た時、
胸をしめつけられる思いだった。
・・そうだ、彼の両親は流行り病で亡くなったのだ。
「バッシュまで、死んじゃったら嫌だ。絶対嫌だからな!」
私は、腕を伸ばしヴァンの頬を撫でた。
「すまない・・そのとおりだな・・・。おとなしく寝てるよ。
ただ、君にうつしてしまってはいけない。だから、もう休みなさい」
ヴァンは黙っていたが、頷くと部屋を出て行った。
「おやすみ、バッシュ・・」
これほど親身になってもらうなんて、今まであったろうか。
看病など、子供の頃に親にしてもらったくらいか。
ヴァンも本当は無理をしていたのではないか・・
そんなことを考えながら、ベッドに横になり眠りについた。
翌朝、熱もひいたようで気分が良かった。
起きるとヴァンがすでに朝食を作っていて、部屋にいい匂いが漂う。
「おはよう、バッシュ。気分どう?」
「ああ、君の看病のおかげで、すっかり良くなったよ」
「無理しないでね。あ!野菜のスープ作ってみたんだ。
これなら、栄養もあって、体にいいだろ?。食べられそう?」
「美味しそうだな。早速いただこう」
ヴァンのほうが、疲れて眠そうな顔だ。そんなに心配だったのか。
これからは、もう少し気をつけるよ。君に二度と哀しい思いはさせたくない。
だから、君も無茶はしないでおくれ。