設定・メモ

ストーリートークで書いたあらましの一部。

「前世」

---迷子の「子ぎつね」。お父さんとお母さんとはぐれて独りぼっち。
寂しいよ。お腹空いた…寒い。怖いよ。助けて…---

---傷ついた「烏」はもう飛べない。一羽取り残された。
空腹と寒さで、そろそろ動けなくなってきた。もう長くあるまい…---


🌙銀夜
夢を見ていた。
あれは前世だった

⚫銀浄
因果だな

🌙銀夜
烏さんも同じ夢を見たの?

⚫銀浄
いや、違う。
おそらく銀夜どのの夢が、私の思考に流れてきたのだと思う。
確信は無いが、そなたの妖力に関係しているのでは無かろうか

🌙銀夜
僕たちが出会ったのはそういう訳だったの…?

⚫銀浄
こればかりは、知る由も無い

🌙銀夜
僕は、怖かった。
独りぼっちで寂しくて、冷たくて…

⚫銀浄
私もきっと同じだったのだろう。
だから、そなたと共鳴した。

🌙銀夜
哀れな迷子に、同情したの?
だから優しいの?

⚫銀浄
そなたこそ、私が嫌いになったか?
ならば、この家を出て行って良いのだぞ

“聖域”は広大だ…人間では無い限り、拒絶はされぬ
ここでなくても生きてゆける

🌙銀夜
そんな…僕は…

⚫銀浄
銀夜どのの好きにして良いぞ

私はそなたの意志に従う。
無理に引き止めたりせぬ

🌙銀夜
烏さん…怒ってる?

⚫銀浄
そうだな。
たとえどんな因果でも、過去は過去。
過ぎたことにこだわってどうする?

🌙銀夜


⚫銀浄
今は一緒にいる。それで良いでは無いか?

🌙銀夜
…怖いんだよ
また、あんな気持ちは味わいたくない
今、とても幸せだからこそ、失いたくない
もう二度と独りになんか、なりたくない

⚫銀浄
私がいる限り、「独り」になることはあるまい
ただ、何事にも「永遠」はない
いつか終わりがやってくる

🌙銀夜
だから…不安で不安でたまらないんだ

⚫銀浄
先のことなど誰にもわからぬ
憂えても仕方なかろう

🌙銀夜
僕は、どうすれば…
前世なんて、思い出したくなかった

⚫銀浄
そなたが妖力を制するうえで、避けられないのかもしれぬ

これからも、乗り越えなければならぬことがあるだろう。
一歩進んだと考えてはどうだ?

🌙銀夜
烏さん…


烏天狗と銀夜の暗い「過去」も突然の思い付きだったりします(^^;)。
聖域で平穏に過ごす二人(便宜上「人」扱い)ですが、
実は死にかけた子狐の夢だったというオチ(我ながらヒドイ;)。

親とはぐれ雨の中ずぶぬれになり、空腹と孤独感に苛まれ
動けなくなる子狐。

一方、怪我をして瀕死の烏が彷徨った末、
動かなくなった子狐を見つけます。
空腹ゆえ肉をついばもうとする烏。かすかに息のある
子狐は「やめて!」と痛がります。

その瞬間、伝わってきた孤独と悲しみと不安と恐怖。
同じ感情に共感した烏はつつくのをやめ、
体を温めるようにそっと子狐に寄り添い、
そのまま二匹とも息を引き取ります。

…暗い。暗すぎてなかなか文章にできませんでした(^^;)。
本筋にしたくなくて、「前世」になりました。
裏設定として本筋に何かしら深みが出れば理想です。
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