バシュヴァンで140文字SS

涙をこらえるオレを、バッシュが優しく抱きしめる。

「泣いても良いんだよ」

そう言われた時、オレは自分の頬に伝う雫に気づいた。

悲しいんじゃない。

心に温かいものが広がり満たされる。こんな時にも涙が出るのだと初めて知った。

きっとこれは幸せなのだと。
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