永遠の約束

最愛のバッシュが逝ってしまった。

出逢って愛し合って何年?何十年?

いや、数えることは無駄なんだ。俺達は永遠だから。

齢を重ねるにつれ、彼は時々言った。

「君はまだまだ若い…年寄りの私などにもう構わなくてもいいんだよ。
それよりも、誰か他に…」

「何寝ぼけたこと言ってんだよ!。約束したじゃないか。
バッシュがずっと守ってくれたから、今度は俺がバッシュを守るって。
支えてあげるって!」

かすかに微笑んだ顔が、寂しそうに見えた。

俺は独りになったけど、大丈夫。心配してくれたんだろうけど、新しい恋人なんて!

例え誰かが現れても、俺はバッシュの面影をいつも探してしまうだろう。

だって俺にはバッシュしかいないのだから。

バッシュとの過ごした日々を心に留めて、これからも生きてゆける。

俺はいつ死ねるのだろう。どんな風に逝くのだろう。

バッシュの元へ。

その時は迎えてくれるね?

ふたりは永遠だよ。

…バッシュ、愛してる。
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