天使

幾多の死線を乗り越え、
幾多の人間を殺めてきた。

守るべき人々を守れなかった男は、
自分は「許されざる人間」だと思った。

そんな彼の前に現れた純真無垢な天使。

できることならこの腕の中に抱きとめていたい。
しかし天使は束縛される事を好まない。

どこまでも自由な空へ。

男はそんな天使を愛した。
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