碧棺 左馬刻
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左馬刻さんと出会ってから一週間が経ちました。
この一週間で今まで体験したことがないくらいの目まぐるしさで私の日常は変化しました。
まず、借金がなくなりました。
左馬刻さんの親父さま(最後までお名前は教えていただけませんでした)のお知り合いに法律に詳しい方がいらっしゃり、私がお金を借りていた業者さまが違法行為をされているところだと発覚したのです。お金も返済義務のある額はすでに返済が完了しており、むしろ払いすぎているのでお金が返ってくると説明を受けたときはとてもびっくりしました。
次に、差し押さえられていた我が家も返ってくるとのことで、親父さまのご自宅から左馬刻さんに送っていただいたのですが、我が家を見た左馬刻さんに一刻も早くこの家から引っ越せとの熱烈な説得を受け、新たなお家に引っ越しをしました。その際も親父さまのお知り合いの不動産屋さんを紹介していただき、破格ともいうべきお値段で素敵なお家をお借りすることができました。本当に感謝してもしきれません。
最後に左馬刻さんをお名前で呼ぶようになりました。馴れ馴れしいのではと暫く苗字でお呼びしていたのですが、途中から苗字でお呼びすると返事をしてくださらなくなり、お名前でお呼びすることにしました。
そして今日は、私が携帯を持っていないことを良しとしなかった左馬刻さんと携帯ショップに行くべく、待ち合わせをしています。その前にお金を下ろさなければと待ち合わせ場所近くの銀行に来ています。
すると、ATMの前で携帯を片手に困った表情を浮かべているおばあさんがいました。どうかされましたかと声を掛けると、息子さんが事故にあい、至急お金が必要だということでした。
「お金を振り込んだことがなくて、操作方法がわからなくてねぇ」
「そうだったんですね」
操作方法はわかりますが、他人である私が近くでお教えしては防犯上よろしくないかと思い、職員さんに声をかけようと辺りを見渡します。すると、見知った方が声をかけてくださいました。
「みょうじさん、どうかされたのですか?」
「入間さん、こんにちは」
声をかけてくださったのは入間銃兎さん。警察官でいらっしゃいます。
入間さんには何度か助けていただいたこともあり、こうして見かけると声をかけていただけるような仲になりました。どうやら今もお仕事中のようで、たまたま外から私が見えたので声をかけに来て下さったようです。
入間さんに今の状況をお伝えすると、少し厳しい表情になりました。
「なるほど、状況はわかりました。少しお待ちいただけますか?担当の課に連絡します」
「担当の課?」
「はい、これはいわゆるオレオレ詐欺です」
その後、入間さんから連絡を受け駆けつけた警察の方におばあさんをお願いし、銀行を出ました。
「まったく、相変わらず色んな事件に巻き込まれる方ですね」
「すみません…あやうく犯罪の手助けをしておばあさんを悲しませるところでした…」
今までの生活の中でTVを見ることがなかった私はオレオレ詐欺というものを今日初めて知りました。私の無知のせいでとんでもないことをするところだったととても反省しました。
「ですが、あなたがいたからこそ私が声をかけて、詐欺が発覚したのです。そう気落ちしないでください」
「入間さん…ありがとうございます」
私を気遣うお言葉をくださった入間さん。
入間さんが私を見かけると声をかけてくださるのは、私が何かと事件に巻き込まれることが多いからです。とてもお優しい方なのです。
「さて、よろしければ家までお送りしましょうか?」
「お心遣いありがとうございます。ただ、今は人と会う約束をしていて…」
「オイなまえ、お前なんでこんな所にこんな奴といやがンだ」
「左馬刻さん!」
おそらく時間になっても現れない私を探してくださったのでしょう。お待たせしてしまった上に探させてしまって申し訳ないです。
「おや、お二人はお知り合いですか?」
「まぁな」
お二人ともお知り合いのようで、遠慮のない言葉のやり取りは信頼の証のように思われます。やはり、素敵な方には素敵な繋がりがあるのだなぁと改めて実感しました。
「では、私はこれで」
「はい、本当にありがとうございました」
入間さんと別れて、本来の目的地である携帯ショップへ。
携帯が必要だという話になった際、はじめは左馬刻さんが用意してくれるとおっしゃってくださったのですが、行ったことがない携帯ショップに私が想像を膨らませていると、一緒に行くかと提案してくださったのです。
携帯ショップに着いて、色々見て回りましたが、色んな機能があったり知らない用語が出てきたりで早くも私の頭が限界を迎えています。ぎが?ばいと??
「左馬刻さん私これがいいです…らっくら~くふぉん…」
「教えてやるからそれはヤメロ…」
色々見て回りましたが、結局左馬刻さんと同じものを買いました。
この一週間で今まで体験したことがないくらいの目まぐるしさで私の日常は変化しました。
まず、借金がなくなりました。
左馬刻さんの親父さま(最後までお名前は教えていただけませんでした)のお知り合いに法律に詳しい方がいらっしゃり、私がお金を借りていた業者さまが違法行為をされているところだと発覚したのです。お金も返済義務のある額はすでに返済が完了しており、むしろ払いすぎているのでお金が返ってくると説明を受けたときはとてもびっくりしました。
次に、差し押さえられていた我が家も返ってくるとのことで、親父さまのご自宅から左馬刻さんに送っていただいたのですが、我が家を見た左馬刻さんに一刻も早くこの家から引っ越せとの熱烈な説得を受け、新たなお家に引っ越しをしました。その際も親父さまのお知り合いの不動産屋さんを紹介していただき、破格ともいうべきお値段で素敵なお家をお借りすることができました。本当に感謝してもしきれません。
最後に左馬刻さんをお名前で呼ぶようになりました。馴れ馴れしいのではと暫く苗字でお呼びしていたのですが、途中から苗字でお呼びすると返事をしてくださらなくなり、お名前でお呼びすることにしました。
そして今日は、私が携帯を持っていないことを良しとしなかった左馬刻さんと携帯ショップに行くべく、待ち合わせをしています。その前にお金を下ろさなければと待ち合わせ場所近くの銀行に来ています。
すると、ATMの前で携帯を片手に困った表情を浮かべているおばあさんがいました。どうかされましたかと声を掛けると、息子さんが事故にあい、至急お金が必要だということでした。
「お金を振り込んだことがなくて、操作方法がわからなくてねぇ」
「そうだったんですね」
操作方法はわかりますが、他人である私が近くでお教えしては防犯上よろしくないかと思い、職員さんに声をかけようと辺りを見渡します。すると、見知った方が声をかけてくださいました。
「みょうじさん、どうかされたのですか?」
「入間さん、こんにちは」
声をかけてくださったのは入間銃兎さん。警察官でいらっしゃいます。
入間さんには何度か助けていただいたこともあり、こうして見かけると声をかけていただけるような仲になりました。どうやら今もお仕事中のようで、たまたま外から私が見えたので声をかけに来て下さったようです。
入間さんに今の状況をお伝えすると、少し厳しい表情になりました。
「なるほど、状況はわかりました。少しお待ちいただけますか?担当の課に連絡します」
「担当の課?」
「はい、これはいわゆるオレオレ詐欺です」
その後、入間さんから連絡を受け駆けつけた警察の方におばあさんをお願いし、銀行を出ました。
「まったく、相変わらず色んな事件に巻き込まれる方ですね」
「すみません…あやうく犯罪の手助けをしておばあさんを悲しませるところでした…」
今までの生活の中でTVを見ることがなかった私はオレオレ詐欺というものを今日初めて知りました。私の無知のせいでとんでもないことをするところだったととても反省しました。
「ですが、あなたがいたからこそ私が声をかけて、詐欺が発覚したのです。そう気落ちしないでください」
「入間さん…ありがとうございます」
私を気遣うお言葉をくださった入間さん。
入間さんが私を見かけると声をかけてくださるのは、私が何かと事件に巻き込まれることが多いからです。とてもお優しい方なのです。
「さて、よろしければ家までお送りしましょうか?」
「お心遣いありがとうございます。ただ、今は人と会う約束をしていて…」
「オイなまえ、お前なんでこんな所にこんな奴といやがンだ」
「左馬刻さん!」
おそらく時間になっても現れない私を探してくださったのでしょう。お待たせしてしまった上に探させてしまって申し訳ないです。
「おや、お二人はお知り合いですか?」
「まぁな」
お二人ともお知り合いのようで、遠慮のない言葉のやり取りは信頼の証のように思われます。やはり、素敵な方には素敵な繋がりがあるのだなぁと改めて実感しました。
「では、私はこれで」
「はい、本当にありがとうございました」
入間さんと別れて、本来の目的地である携帯ショップへ。
携帯が必要だという話になった際、はじめは左馬刻さんが用意してくれるとおっしゃってくださったのですが、行ったことがない携帯ショップに私が想像を膨らませていると、一緒に行くかと提案してくださったのです。
携帯ショップに着いて、色々見て回りましたが、色んな機能があったり知らない用語が出てきたりで早くも私の頭が限界を迎えています。ぎが?ばいと??
「左馬刻さん私これがいいです…らっくら~くふぉん…」
「教えてやるからそれはヤメロ…」
色々見て回りましたが、結局左馬刻さんと同じものを買いました。