山田 一郎
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「なまえさん!アイス出していい?」
「うんいいよ~」
洗い物を終えた二人が冷凍庫からアイスを持ってきてくれる。二郎くんたちにはその場で選んでもらったので、あとは一郎に選んでもらう。
「三郎、なまえ今日泊まっていくからスウェットかなんか貸してくれねぇか?」
「「なまえさん今日泊まるの?!」」
とても嬉しそうに反応してくれる弟たちが愛しい。
「急にごめんね。次はちゃんと自分で用意するから、今回だけお借りしてもいいかな?」
「もちろんです!そ、そうしたらあの、一つお願いが…」
「どうしたの?」
三郎くんがそんなことを言うのは珍しい。三郎くんもなかなかの甘え下手だから。
「一緒にボードゲームやりませんか?!」
「ボードゲーム?三郎くん好きなの?」
「はい!新しいボードゲームを手に入れたので一緒にやりたくて…あ、今日はなまえさんも一兄もお疲れだと思うので別の日に…だめ、ですか?」
不安そうに聞いてくる三郎くん。こういうお願いをされるようになったのはとても嬉しい。三郎くんも二郎くんも私に対してまだ遠慮をするから。もちろん無理に距離を縮めようとは思わないけれど。
「だめじゃないよ!むしろ嬉しい!私最近ボードゲーム気になってたの!」
「本当ですか?!」
「この間友達の家でやったのが面白くて、他のもやってみたかったの!ボードゲームカフェも行ってみたくて!」
「僕も行ってみたいです!」
まさかの共通点に大興奮の私と三郎くん。打ち合わせもなにもしていないが今、心は一つだ。
「一兄も行きましょう!」
「二郎くんも行こうよ!」
一郎はとても嬉しそうに、二郎くんは仕方なさそうに、でもとても優しい笑顔で了承してくれた。
その後日にちはいつにするかとか、カフェにどんなゲームが置いてあるのかなど、ボードゲームカフェの話題で盛り上がり、カフェに行った日も泊まることになった。そして三郎くんが手に入れたボードゲームをやろうということになった。ボードゲーム三昧である。
あっという間に時間が過ぎて、明日も学校の二人に順番にお風呂に入ってもらうことにして、私と一郎はコンビニに行くことにした。服は今日来ているものを明日も着ることにして、下着とメイク落としなどのコスメを買いにだ。近いしひとりでいいとの主張は通らず、一郎がついてきてくれた。働きづめで疲れているだろうに、こういうとき一郎は危ないだろと言って絶対一緒に来てくれる。私、護身術は一通り身につけているのだけれど、一郎は絶対に譲らない。
「今日は本当にありがとうな」
「いいえ~好きでやったことだし」
「料理もだけど…なまえがいるとアイツらも楽しそうだしな」
「あの子らは一郎がいれば大抵楽しそうだよ」
「茶化すなよ」
「本当のことを言っただけでぃっしゅ★」
「え、観てんのか?!」
「ふっふ~!眠れなかった時にたまたま一話目をみてさ~!あの衝撃の一話目よ!」
「な!引き込まれるよな!しかもギャグかと思ったら今めっちゃツライ!」
「みんなに幸せになってほしい!」
「つながってほしい!てか、眠れないとき連絡しろよ」
「突然のスパダリ」
「茶化すなよ!」
コンビニについて、下着とコスメをカゴに入れていく。飲み物も買っていくからと一郎がカゴを持っていく。一郎が飲み物を選んでいる間、デザートコーナーでも見ていようかと軽い気持ちでいったら甘い誘惑に心が揺れた。プリンもケーキもあんみつも美味しそう…でも今買ったら絶対帰って食べちゃう…女子としてそれは…。
「なんか食いたいのあったのか?」
「う、全部食べたい…ってもう買ったの?!お金!」
「いいって。俺の我がままに付き合ってくれたんだし」
「甘いわ一郎、こんなの我がままのうちに入りません~」
「ドヤ顔」
私のドヤ顔がツボに入ったのか、一郎は笑うばかりで私にお金を出させる気はないようだ。ここは素直に甘えて、今度何かお返しをしよう。さっき話題に出たアニメの聖地巡礼とか提案したら喜ぶのでは…?
何を提案しようかワクワクしながら思案していると、一郎が手を繋いできた。
「なぁ、もう一個我がまま言っていいか?」
「なぁに」
「こういう泊まるときに必要なモン、うちに置いとかね?」
それはつまりさ、
「…いいの?」
「おう」
もっと一緒にいたいって、一郎も思ってくれてるってことだ。
帰宅すると二郎くんも三郎くんもお風呂から上がっていた。三郎くんいつも風呂長いのに気を使ってくれたのだろう。ありがとうと言うとはにかむように笑ってくれた。待ってかわいい。二人におやすみと言ってお風呂に入る。一郎に疲れてるだろうから先にお風呂に入って先に寝てていいよと言ったのだけれど、大丈夫だからと押し切られてしまった。湯船にはざっと浸かるだけにして早めに上がる。一郎がお風呂に入っている間に冷蔵庫の中を確認する。朝ごはんと、二郎くん三郎くんのお弁当の中身を考える。前に一郎が二人のお弁当を作っているのをみたから大体のボリュームだとか好みは把握している。今日は一郎の嬉しそうな顔たくさん見れたし、二人にささやかながらお礼がしたい。
明日の献立を考えた後、一郎の部屋で習慣の柔軟をしていると一郎がお風呂から上がってきた。ずいぶん早かったなと顔をあげると、ドライヤー片手に一郎が立っていた。
「ん」
「んー」
ベッドに腰掛けておいでおいでをすると、ベッドを背に座る一郎。仕事終わりで気力も体力も残りわずかなとき、一郎は甘えたモードになる。この形態になるとドライヤーは私の役割だ。他にも普段の一郎からは想像ができないゆるみっぷりを見せてくれるのだが、それは追々紹介することにして、いまは一郎の髪を乾かすことに専念するとしよう。
髪を乾かし終えて、もう眠気との戦いに匙を投げている一郎をなんとかベッドに寝かしつける。こういうときしかギュッとさせてくれないので、一郎の頭を軽く抱えるようにする。すると擦り寄ってくる一郎がとても愛おしい。
どうか、このしっかり者の男の子が、この時だけは荷を下ろして安らかに眠れますように。
「うんいいよ~」
洗い物を終えた二人が冷凍庫からアイスを持ってきてくれる。二郎くんたちにはその場で選んでもらったので、あとは一郎に選んでもらう。
「三郎、なまえ今日泊まっていくからスウェットかなんか貸してくれねぇか?」
「「なまえさん今日泊まるの?!」」
とても嬉しそうに反応してくれる弟たちが愛しい。
「急にごめんね。次はちゃんと自分で用意するから、今回だけお借りしてもいいかな?」
「もちろんです!そ、そうしたらあの、一つお願いが…」
「どうしたの?」
三郎くんがそんなことを言うのは珍しい。三郎くんもなかなかの甘え下手だから。
「一緒にボードゲームやりませんか?!」
「ボードゲーム?三郎くん好きなの?」
「はい!新しいボードゲームを手に入れたので一緒にやりたくて…あ、今日はなまえさんも一兄もお疲れだと思うので別の日に…だめ、ですか?」
不安そうに聞いてくる三郎くん。こういうお願いをされるようになったのはとても嬉しい。三郎くんも二郎くんも私に対してまだ遠慮をするから。もちろん無理に距離を縮めようとは思わないけれど。
「だめじゃないよ!むしろ嬉しい!私最近ボードゲーム気になってたの!」
「本当ですか?!」
「この間友達の家でやったのが面白くて、他のもやってみたかったの!ボードゲームカフェも行ってみたくて!」
「僕も行ってみたいです!」
まさかの共通点に大興奮の私と三郎くん。打ち合わせもなにもしていないが今、心は一つだ。
「一兄も行きましょう!」
「二郎くんも行こうよ!」
一郎はとても嬉しそうに、二郎くんは仕方なさそうに、でもとても優しい笑顔で了承してくれた。
その後日にちはいつにするかとか、カフェにどんなゲームが置いてあるのかなど、ボードゲームカフェの話題で盛り上がり、カフェに行った日も泊まることになった。そして三郎くんが手に入れたボードゲームをやろうということになった。ボードゲーム三昧である。
あっという間に時間が過ぎて、明日も学校の二人に順番にお風呂に入ってもらうことにして、私と一郎はコンビニに行くことにした。服は今日来ているものを明日も着ることにして、下着とメイク落としなどのコスメを買いにだ。近いしひとりでいいとの主張は通らず、一郎がついてきてくれた。働きづめで疲れているだろうに、こういうとき一郎は危ないだろと言って絶対一緒に来てくれる。私、護身術は一通り身につけているのだけれど、一郎は絶対に譲らない。
「今日は本当にありがとうな」
「いいえ~好きでやったことだし」
「料理もだけど…なまえがいるとアイツらも楽しそうだしな」
「あの子らは一郎がいれば大抵楽しそうだよ」
「茶化すなよ」
「本当のことを言っただけでぃっしゅ★」
「え、観てんのか?!」
「ふっふ~!眠れなかった時にたまたま一話目をみてさ~!あの衝撃の一話目よ!」
「な!引き込まれるよな!しかもギャグかと思ったら今めっちゃツライ!」
「みんなに幸せになってほしい!」
「つながってほしい!てか、眠れないとき連絡しろよ」
「突然のスパダリ」
「茶化すなよ!」
コンビニについて、下着とコスメをカゴに入れていく。飲み物も買っていくからと一郎がカゴを持っていく。一郎が飲み物を選んでいる間、デザートコーナーでも見ていようかと軽い気持ちでいったら甘い誘惑に心が揺れた。プリンもケーキもあんみつも美味しそう…でも今買ったら絶対帰って食べちゃう…女子としてそれは…。
「なんか食いたいのあったのか?」
「う、全部食べたい…ってもう買ったの?!お金!」
「いいって。俺の我がままに付き合ってくれたんだし」
「甘いわ一郎、こんなの我がままのうちに入りません~」
「ドヤ顔」
私のドヤ顔がツボに入ったのか、一郎は笑うばかりで私にお金を出させる気はないようだ。ここは素直に甘えて、今度何かお返しをしよう。さっき話題に出たアニメの聖地巡礼とか提案したら喜ぶのでは…?
何を提案しようかワクワクしながら思案していると、一郎が手を繋いできた。
「なぁ、もう一個我がまま言っていいか?」
「なぁに」
「こういう泊まるときに必要なモン、うちに置いとかね?」
それはつまりさ、
「…いいの?」
「おう」
もっと一緒にいたいって、一郎も思ってくれてるってことだ。
帰宅すると二郎くんも三郎くんもお風呂から上がっていた。三郎くんいつも風呂長いのに気を使ってくれたのだろう。ありがとうと言うとはにかむように笑ってくれた。待ってかわいい。二人におやすみと言ってお風呂に入る。一郎に疲れてるだろうから先にお風呂に入って先に寝てていいよと言ったのだけれど、大丈夫だからと押し切られてしまった。湯船にはざっと浸かるだけにして早めに上がる。一郎がお風呂に入っている間に冷蔵庫の中を確認する。朝ごはんと、二郎くん三郎くんのお弁当の中身を考える。前に一郎が二人のお弁当を作っているのをみたから大体のボリュームだとか好みは把握している。今日は一郎の嬉しそうな顔たくさん見れたし、二人にささやかながらお礼がしたい。
明日の献立を考えた後、一郎の部屋で習慣の柔軟をしていると一郎がお風呂から上がってきた。ずいぶん早かったなと顔をあげると、ドライヤー片手に一郎が立っていた。
「ん」
「んー」
ベッドに腰掛けておいでおいでをすると、ベッドを背に座る一郎。仕事終わりで気力も体力も残りわずかなとき、一郎は甘えたモードになる。この形態になるとドライヤーは私の役割だ。他にも普段の一郎からは想像ができないゆるみっぷりを見せてくれるのだが、それは追々紹介することにして、いまは一郎の髪を乾かすことに専念するとしよう。
髪を乾かし終えて、もう眠気との戦いに匙を投げている一郎をなんとかベッドに寝かしつける。こういうときしかギュッとさせてくれないので、一郎の頭を軽く抱えるようにする。すると擦り寄ってくる一郎がとても愛おしい。
どうか、このしっかり者の男の子が、この時だけは荷を下ろして安らかに眠れますように。