小湊 亮介
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好きな奴がいる。
1年のとき同じクラスで席が隣になってから話すようになった。とても緊張した面持ちでポジションを聞いてきたときは笑った。
「なんでそんな緊張して聞いてくんのさ」
「だって!急に聞かれたらひかれるかなと…」
俺のポジションを聞いて、とても嬉しそうに笑ったアイツは小さい頃からの青道野球部ファンらしい。
「私セカンドが一番好き!」
今思うとこの頃から惹かれていったのだと思う。
「小湊くん年末は実家に帰るの?」
「そうだよ。ま、その前に地獄の冬合宿だけど」
「うわぁ…」
泣いても笑っても来年が最後だ。泣き言を言っている場合ではない。三年が引退して新体制になった。始めは色々ぎこちなく、衝突も多かった。今もまだ互いに譲れないものがあるからこそ、ぶつかることもあるけれどだいぶチームとしてまとまってきたように思う。互いに負けられないライバルであり、何より心強い仲間たちだ。
チームとして不安定だったとき、みょうじにもよく話していた。変に同調することもなく、客観的に意見をくれる雨宮に救われていたのも事実だ。話していると本当に同い年なのかと思うことがある。
「そしたら暫く会えなくなるのかぁ」
「実家に帰るって言っても4日間くらいだよ」
「そうだけどさぁ」
さみしいなぁとポツリとこぼしたみょうじは自分がこぼした言葉の意味を徐々に自覚したらしく、顔を赤く赤く染めていった。
「あ、いや、ね?えと…さみしいのは本当なんだけど…」
みょうじは基本まっすぐだ。人にも自分にも。
無自覚に人を褒めるみょうじの言葉を受けて、相手が照れている場面にはよく遭遇したが、みょうじ自身が照れているのはあまり見ない。というかこんなにわかりやすい反応は初めて見た。
「みょうじ、」
好きだよ。
まだ言うつもりのなかった言葉がするりと出てきてしまったのは、そんなコイツにあてられたからだろう。
始め何を言われたのかわからずキョトンとしていたけれど、暫くして届いたらしい。
「本当?嬉しい」
そう言って笑ったコイツとの関係に変化があった2年の冬休み。
1年のとき同じクラスで席が隣になってから話すようになった。とても緊張した面持ちでポジションを聞いてきたときは笑った。
「なんでそんな緊張して聞いてくんのさ」
「だって!急に聞かれたらひかれるかなと…」
俺のポジションを聞いて、とても嬉しそうに笑ったアイツは小さい頃からの青道野球部ファンらしい。
「私セカンドが一番好き!」
今思うとこの頃から惹かれていったのだと思う。
「小湊くん年末は実家に帰るの?」
「そうだよ。ま、その前に地獄の冬合宿だけど」
「うわぁ…」
泣いても笑っても来年が最後だ。泣き言を言っている場合ではない。三年が引退して新体制になった。始めは色々ぎこちなく、衝突も多かった。今もまだ互いに譲れないものがあるからこそ、ぶつかることもあるけれどだいぶチームとしてまとまってきたように思う。互いに負けられないライバルであり、何より心強い仲間たちだ。
チームとして不安定だったとき、みょうじにもよく話していた。変に同調することもなく、客観的に意見をくれる雨宮に救われていたのも事実だ。話していると本当に同い年なのかと思うことがある。
「そしたら暫く会えなくなるのかぁ」
「実家に帰るって言っても4日間くらいだよ」
「そうだけどさぁ」
さみしいなぁとポツリとこぼしたみょうじは自分がこぼした言葉の意味を徐々に自覚したらしく、顔を赤く赤く染めていった。
「あ、いや、ね?えと…さみしいのは本当なんだけど…」
みょうじは基本まっすぐだ。人にも自分にも。
無自覚に人を褒めるみょうじの言葉を受けて、相手が照れている場面にはよく遭遇したが、みょうじ自身が照れているのはあまり見ない。というかこんなにわかりやすい反応は初めて見た。
「みょうじ、」
好きだよ。
まだ言うつもりのなかった言葉がするりと出てきてしまったのは、そんなコイツにあてられたからだろう。
始め何を言われたのかわからずキョトンとしていたけれど、暫くして届いたらしい。
「本当?嬉しい」
そう言って笑ったコイツとの関係に変化があった2年の冬休み。
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