MEMO

片思い/文食満

2025/12/12 22:35
文食満
文が勇気を出して留に告白するも、罰ゲームでからかい目的か何かだと思われて断られることから始まる最終的に両思いになる文→→→→留
一度告白したことから吹っ切れて日々様々なアピールをする様になる文。一日一回好きだと言い、留のために土産を買ったり、女装で使う紅を見繕ったり、ときに留から無視されるようなことがあれば意地悪半分下心半分で「無視するなら抱き着くぞ」「口を吸うぞ」などと言う。
その度に、散々喧嘩売ってきたくせにだとか用具委員会の仕事を増やすようなこと沢山してきたくせにだとか考えて本当に好きなのかと、文から言われる意地悪めいた言葉にやはりからかい目的なんじゃないかと疑う留。
しかし根の優しさとチョロさがあるので、色々アピールされ尽くされて何も思わないなんてことはなく、だんだんと意識し始める。
しかも同輩たちも文が留にアピールしてるのを知っており、尚且つ文のことを応援をしているため、周りが文に対して手助けしたこともあり余計に意識するように。
遂には今日は何もアピールしてこねぇのかよと文を目で追っているのを同輩たちに指摘されてようやく自覚したが、犬猿の仲としての意識が強く、プライドが邪魔して応えられずにいた。
文がアピールし続ける日々が続いたある日、留が図書室で本を読んでいたときふと文が横に座り留に話しかける。図書委員長の長は用事でおらず、図書室には文と留の二人きり。
留は文がアピールしてくると思って話しかけにも故意的に無視、そんな留の態度に少し意地悪したくなった文はいつものように「無視するなら口を吸うぞ」と問う。
いつもなら気色悪いことを言うなと多少の怒気を含ませた声色でこちらを睨み付けてくる留が、今日は何も言わずに無視し続けている。
「このまま無視し続けるなら本当に口を吸うぞ」と更に畳み掛けるもまだ無視し続ける留。思っていた対応とは違う対応を見せる留に戸惑い沈黙してしまう文に対して、「無視してたら口吸ってくれるんじゃねぇのかよ…」と答える留に驚き慌てる文。
本当にいいのか?本当の本当にいいのか?と何度も確認してくる文に対して、真っ赤な顔を最大限背けて、長よりも小さいんじゃないかと思うくらいとてもとても小さな声で、勝手にしろと答える留。
目をつぶって顔を近付けてくる文を見て、本当に今から文と口吸いをするんだとジワジワ自覚し恥ずかしくなる留。
そしてどうせ嫌いなんだろ、どうせからかってるんだろと文に散々言ってきたため、今更文への好きを態度に見せることに対して恥ずかしく思ってしまったが故に、咄嗟に人差し指と中指を合わせて文の口に押し当てた。数十秒程度の筈がとても長く感じる。
口から指を離すと文がゆっくり目を開ける。文は目の前に留の顔があると思っていたのに実際に目の前にあるのは留の指で、困惑する文。
「騙されてやんの、お前と口吸いなんかする訳ないだろ」と恥ずかしがったことを隠すために強がる留。
少し引き攣りながらもケラケラ笑って文のことをからかっていたら、強い力で腰を抱かれ引き寄せられる。
咄嗟のことに驚き目をつぶった留、恐る恐る目を開けると目と鼻の先にある文の顔に、口に触れている柔らかい触感に、今自分がどんな状況に置かれているのかをジワジワ自覚し始めて顔を真っ赤にさせて固まる留。
触れているだけかと思いきや、文の舌が留の唇を撫ぜる。思わず離れようとしても腰を抱いている手とは逆の手が留の頭を強く掴み離さない。
口を吸っているときの息の吸い方を知らない留は、息苦しさに思わず口を少し開けてしまう。そこにすかさず舌を入れた文。
音を立てて口の中を順番になぞる文の舌に腰が揺れてしまう。口蓋をくすぐる舌に思わず声が漏れる。舌を絡めて鳴る音が脳に響いて可笑しくなりそうになる留。
文に縋るように装束をギュッと掴んで文の口吸いを受け入れている。
先程のものよりもずっとずっと長く、それでも一分程度しか経っていないような短い時間。
口を離すと互いの混ざりあった唾液が糸を引く。
余韻に浸りながら留を見ると留はそのつり上がった目に涙を溜めていて思わず狼狽える文。
そこに丁度用事が終わった長が図書室に帰ってくる。留の腰と頭を抱いている文と、縋るように文の装束を掴んで顔を真っ赤にしながら目に涙を溜めている留が目に入る。
いくら好きだからとは言えど無体を強いるのは如何なものかと怒る長。
勘違いを解こうとして、留はからかうために口吸いを許可したわけで実際に口吸いするのとはまた訳が違うのか、いやでも許可自体は出してるんだしなんなら俺は弄ばれた被害者な訳だから口吸いしたってなんら問題は…等とつらつら言い訳を重ねる文。
文と本当に口吸いしことへの羞恥心と長に見られたことへの羞恥心とで心配になる程に顔を真っ赤にさせていた留、遂に恥ずかしさの限界が来て目に溜めていた涙が溢れてきてしまう。
それを見た文は驚きつつも自分が泣かせたと罪悪感に駆られ、留にからかわれたことなど全て忘れて全部自分が悪いと声を大にして謝り始める文と、更に怒りが増す長。
文があまりにも大きい声で謝るもんだから同輩に留まらず後輩たちまでも集まる始末。これはいかんと感じた仙にい組部屋に連れて行かれて緊急会議が開かれる。
そこで冷静になって事の顛末を聞き出して漸くこれは留が悪いとなる。
伊になんでそんなことしちゃったの?と聞かれた留が
「最初は、本当にするつもりだった」
「でも、途中ではずかしくなって、いっぱいいっぱいになってしまって、」
とまた目に涙を溜めながら真っ赤にした顔を腕で必死に隠してとてもか細い声で言うもんだから、あまりの愛おしさにキャパオーバーして情緒が可笑しくなる文。
勢い余って同輩たちがいるのに口を吸っていいかと聞く文の顔に思いっきりフルスイングして終わる後々正式に付き合う文食満

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