第7話 森の〇〇さん
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「なあ、夏希って長澤先輩のこと好きなんか?」
写真撮影に適した場所を探していた夏希に供の一人の忍足が尋ねる。
「ハア?なんだよ突然。
確かに好きだけど、何?関係ねぇだろ」
夏希ははっきりと肯定する。その言葉に忍足と宍戸が衝撃を受ける。
「…そ、そうなのか」
「ちょっと待て。
あたしは恵さんのこと好きだけど、そういう好きじゃなくて一人の人間としてだ」
二人が誤解しているのを感じた夏希は直ぐ様否定する。
「ほんまかいな」
忍足に疑いの目で見られ、夏希は不機嫌になった。
「当然だ。変な誤解すんなよ。恵さんに迷惑がかかるだろ」
宍戸と忍足の二人はほっと胸をなで下ろした。
「あの人は、憧れなんだよ。凄く格好良いだろ」
夏希が穏やかに笑う。二人はこれまで彼女のそのような笑顔を見たことがなかったのでどきどきした。だが、彼女を笑顔にしているのは自分ではない『男』という事実。二人はどきどきしながらも同時にもやもやとしていた。
「つまり、あたしと澪菜は恵さんのファンってことだ」
夏希はアイドルの追っかけと同じようなものだという。それならば安心してもいいのかもしれないと、忍足と宍戸の二人は思った。
「と、いうわけであたしも恵さんに喜んでもらうために素晴らしい写真を撮らないといけない。折角付いてきたんだから、お前らもいい場所探せ」
夏希に命令され、宍戸と忍足は慌てて返事をした。