第7話 森の〇〇さん
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由良と跡部の後ろに鳳と日吉は身を潜めていた。二人が歩いていくのを見送り、小声で話す。
「日吉。
俺、行ってくるよ」
「どこに?」
「澪菜さんの所。一人で行っただなんて心配だよ」
確かに澪菜以外の他のメンバーは二人以上で散策に行った。跡部家の敷地とはいえ、一人というのは良くはないだろう。だが、そもそもこの森に日吉たちがいるのは芥川に頼まれたからだ。日吉としてはどちらでもいいが、芥川の頼みを無視するのも面倒な気がしたので鳳に確認した。
「だが、芥川さんの頼みはいいのか?」
「芥川さんには悪いけど、この前迷ってたから心配なんだ」
「迷ってた?」
「うん、学校で…あ、これ秘密って言われてたんだ。
ごめん、今の忘れて」
鳳は澪菜に口止めされていたことを思い出す。
「取り敢えず、行ってくるよ」
鳳は澪菜の向かった方向に歩いていく。
「……」
学校というのは夏休み前のことだろうか。
確かあのとき彼女は慌てて部室を出ていってそれを鳳が探しに行ったのだったか。
日吉は少し考え、自分も同じ方向へ向かう。