第6話 合宿練習1日目
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
-----
*Dチーム*
(由良のチーム)
メンバー…由良、手塚、桃城、宍戸、樺地、真田。
「さて、チームのリーダーを決めましょうか。
私としては、手塚くんか真田くんが適任だと思うのだけれど…」
由良はこのメンバーの中で手塚もしくは真田がリーダーに相応しいと思った。元々部長、副部長で部を率いているからだ。
由良の意見には誰も反対をするものはなかった。
「それで、俺と真田どちらが適任だと思う?」
手塚に問われ、由良は考えた。
どちらがリーダーになっても問題はない。だが、由良にとっては同じ学校の手塚がリーダーの方がやりやすいだろう。
「そうね、手塚くんに頼めるかしら。
どちらが適任というよりは、ただ私が気安いからよ。問題があるのならば、他の子で構わないわ」
「いや、それで問題無い」
「手塚くん、引き受けて貰えるかしら?」
「分かった。引き受けよう」
手塚の了承を得て、由良は穏やかに微笑む。
「良かった。
それはともかく、あなたたちの新しいデータを取れることが楽しみで仕方がないわ。一週間宜しくね」
「データ…?」
氷帝にはデータ人間がいないので、それに免疫のない宍戸が疑問を口にする。
「由良先輩はデータを取ることが好きなんスよ」
「あら、心外ね。私がデータを取るのは青学の皆の為なのだけれど」
「そ、そうっスよね。すみません!」
桃城の言葉に由良は悲しそうな表情を浮かべる。
桃城はそれを見て慌てて謝罪をした。
「いや、今楽しみって自分で言ったよな」
「青学の皆の為に力になれることが嬉しいということよ」
宍戸の指摘に反論する。データを取って皆の役に立つ。マネージャーとして当然だろう。
「お前には感謝している」
「そう言って貰えると、甲斐が有るわね」
手塚から感謝の言葉を受け、由良は嬉しそうに微笑んだ。
「何か、うちとは大違いだな。梓はデータとか取れねぇだろうな」
宍戸は梓と由良を比べる。勿論、梓にも良いところが沢山あることも知っているが、マネージャー能力というならば、月とすっぽん。雲泥の差だ。
「そうでしょうね。それでも本人は一生懸命マネージャーをしているのよ」
由良は穏やかな笑顔で梓を見つめる。
「それに、これからは夏希もいるのだし、二人でフォローし合うでしょう。もっとも、夏希もデータは取らないでしょうけれどね」
夏希がデータを取るかどうか以前に、夏希と梓がフォローし合う姿が宍戸には想像出来なかった。