第6話 合宿練習1日目
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走り込みが終了し、全員で昼食を食べ終えた。
「さて、夕食の下ごしらえをするにもまだ早いし、合宿所の辺りを散策でもしましょうか」
「さんせー!!」
由良の提案に梓と澪菜は賛成のようだ。夏希にしても特に反対する理由もなく、気晴らしにもなるのでその意見に賛成した。
「俺は信夫さんの宿題をみることになってるから、四人で行っておいで」
「そっか、恵くん行けないんだ」
夏希と澪菜は残念そうにする。
「…仕方ないよね。その代わりにいっぱい写真取ってくる」
「うん、楽しんできなよ」
恵がいないのは少し寂しいが、仕方がない。宿題は大切だ。せめてこの辺りの写真を見せて、楽しんでもらおう。澪菜は重たそうなカメラを首から下げる。
恵と別れ、四人は跡部の別荘を出ようとした。
その前に四人の人物が現れる。
「由良、どこに行くんだ」
「あら、跡部くん。ただの散策よ」
「夏希、俺を置いて行く気なんか。ヒドいやん」
「なんでてめぇを連れていかなきゃなんねぇんだ」
「そうだよな、夏希。忍足はいらねぇよな」
「てめぇもだ」
跡部と忍足と宍戸と向日だった。
「梓、俺も一緒に行ってもいいだろ?」
「いーよ!」
向日の同行を梓はあっさりと許可した。
「馬鹿!
そんなこと言ったら…」
『じゃあ、俺達もいいだろ?』
「他もついて来るだろが…」
夏希は浅はかな梓に溜め息をついた。
「いいんじゃない?多い方が楽しいよ。八人で行こう」
澪菜は嬉しそうに微笑んだ。
「ハァ…」
澪菜の一言により跡部、忍足、向日、宍戸を加えた八人で散策に行くことになった。
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一方、その頃…
別荘の廊下を歩いていた芥川は、前方に鳳と日吉の姿を見つけ、話しかける。
「鳳、日吉、ちょうど良かったし」
「どうかしましたか?」
「今、窓から見えたんだけどね、俺が寝てた隙に向日が梓と遊ぼうとしてるみたいなんだ。
それで、邪魔しようと思うんだ」
「普通に混ざりに行けばいいんじゃ…」
「うーん…、何か悔しーし。
二人とも、協力してよ!」
「何で俺たちがそんなことをしないといけないんですか」
日吉が抗議をするが芥川には聞こえなかったようで話をすすめる。
「まず二人には…」
「聞いてないな…」
「そうだね…」
鳳と日吉の二人は互いに顔を見合わせ、溜め息をついた。
―つづく―