第6話 合宿練習1日目
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*Eチーム*
(恵のチーム)
メンバー…恵、跡部、日吉、仁王、大石、河村。
「取りあえず、リーダーを決めよう。やりたい人はいないかな?」
恵はメンバーに挙手を求めた。ほぼ三年生で、誰がなっても問題はなさそうだったからだ。
「リーダーなら、俺様しかいないだろ」
跡部が立候補したので、恵は安心した。こういった場合、誰も手を挙げなくて決まらない、ということも多い。すると、リーダーをしたくない人間に無理矢理任せないといけない。
他に候補もいなさそうなので跡部に頼むことにした。
このチームはあっさりとリーダーが決まった。
「それじゃあ、よろしくね。
うーん、まだ澪菜の所とか決まってなさそうだね」
恵は周りを見渡し、リーダーが決まっていないチームを確認する。夏希と澪菜のチームにはもう少し時間が必要そうだ。
まだ時間があるならば、これだけは言っておこう。恵は自分のチームのメンバーの目を順番に見た。
「澪菜や夏希ちゃんに変な事したら、凄く痛い思いするからね」
そう、それだけは絶対に許せない。恵は仁王を鋭い目で見つめた。
「何で俺を見るんじゃ」
「一番怪しいのが雅治だからに決まっているだろ」
仁王の言葉に対し恵は即答した。恵の目から見て、この中でそのようなことをしそうなのは仁王くらいだった。
「義妹の澪菜さんなら分かりますが、夏希さんもなんですね」
「うん、夏希ちゃんも俺を兄のように慕ってくれているからね。
…ん?日吉くん、夏希ちゃんが気になるの?」
「いえ、聞いてみただけですよ。夏希さんには全く興味ありませんね」
「その言い方はなんだか酷い気がするけど…。
まぁ、別に変なことさえしなければ大丈夫だよ。
話しかけるなとかではないよ。普通にしてくれたらいいんだよ」
「俺も普段から普通に接してるつもりなんだがの」
「へぇ、あれが雅治の普通なんだ」
恵が知る限り仁王は澪菜に対して距離が近い。
恵が立海の中等部を卒業し、1年と少しだが、たまには練習を見に行っていた。その時に見た限りでも近かった。
「とにかく、俺は義妹達が悲しんだり、嫌な思いをしなければそれでいいよ」
恵はそうして「あらためてよろしくね」と、微笑んだ。