第6話 合宿練習1日目
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*Aチーム*
(澪菜のチーム)
メンバー:澪菜、柳生、丸井、不二、向日、乾。
「これから一週間、よろしくお願いします」
澪菜がお辞儀をして皆に挨拶する。
「それで、さっきから何見てるの?向日くん」
澪菜は向日が明らかに違う方向を見ていることが気になった。彼はBチームの方をじっと見つめている。
「梓のチームが気になるの?」
「向日は梓のことが好きなんだろう」
澪菜の疑問に乾が答えた。
「え、梓が?
そうなんだ…」
「わ、悪いかよ」
「ううん、悪くないよ。わたしも梓のこと好きだよ」
梓と向日は同じ学校なのであり得なくもないだろう。
(同じ学校なら梓の良いところ、沢山知ってるよね)
梓の良いところは、いつも明るいところ。梓の笑顔は周りを元気にさせる。あとは、優しいところ。梓は見捨てたりせずにいつも助けてくれる。澪菜はそんな梓が好きだ。
「言っとくけど、その好きじゃねぇからな」
「え!?
違う好きって…?」
向日に言われ澪菜の頭には疑問符が浮かぶ。
好きとはこの好きではないのか。
「向日の好きというのは恋愛感情だな」
「恋愛…そ、そっか…」
澪菜は乾の言葉に目を丸くする。それは澪菜にとっては予想外だった。梓が男子に好かれるのがおかしいというわけではない。ただそういう考えがなかった。
「お前、鈍すぎだろぃ」
澪菜は丸井に指摘され、赤面する。男子から人気がある澪菜だが、恋愛事には疎い。自分に対しても人に対しても好意を恋愛に繋げない。恋愛事は自分の周りとは縁がないように思っているからだ。
「そうかも…。
そっか、でも確かに梓は可愛いし、優しくていい子だよね」
恋愛の好きは自分にはあまり馴染みはないが、友達が好かれるのはなんだか嬉しい。澪菜は向日に微笑んだ。向日も照れながら頷く。
「あ、そうだ。リーダーを決めなきゃならないんだ。誰かいないかな」
「んー、こん中だと柳生とか?」
澪菜が候補を募ると丸井が柳生を推した。
「うん、しっかりしてるし、結構向いてる気がする」
澪菜も普段の柳生を知っているので異論はないと頷く。
「そ、そうですか?」
「お願いできるかな?」
「ええ、私でよければ引き受けましょう」
柳生は少々照れながら頷いた。
割とすんなりとリーダーが決定した。