第6話 合宿練習1日目
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*Cチーム*
(夏希のチーム)
メンバー:夏希、忍足、鳳、海堂、切原、
「鴨口夏希だ。よろしく」
夏希はチームのメンバーにぶっきらぼうに挨拶する。
「夏希と一緒でめっさうれしいわ」
忍足は夏希と同じチームが余程嬉しいらしくにこにこと笑顔を彼女に向ける。
「ハァ…。変態と一緒か…」
夏希は嫌そうな顔を全く隠そうとせずに忍足に向ける。
「うわ、変態って、ごっつ傷つくわ」
「勝手に傷ついてろ」
「そんなつれないこと言わんといてや」
「あ、お前こないだウチの学校に来てたよな」
忍足のことを無視することに決めた夏希は見覚えのある顔を見つけ、向き直る。
「あ、そうっス」
「切原…だっけか?」
「無視はあかんで、無視は」
無視された忍足はいかにも傷ついているといった表情を浮かべる。
「うぜぇ」
夏希は持っていたクリップボードで忍足の腹部を叩く。夏希は軽く叩いたつもりだが、忍足は大袈裟に痛がっている。
「えーっと、僕は月城信夫でーす。よろしくお願いします」
そして、信夫はぺこりと軽くお辞儀をする。
「何かこのチーム、二年生が多いよね」
「確かに眼鏡以外は皆二年だな。由良のやつ、どういう分け方したんだか」
「姉ちゃんのことだし、多分あみだくじとかでランダムに決めたんだと思うよ」
「それにしちゃあ、偏りすぎだろ」
「まぁ、確かに。けど、僕は嬉しいな。同級生って気安いし」
信夫はそう言うが、夏希は彼が年上に対して物怖じしているところなど、見たことがない。
「特に薫ちゃんと一緒だし、楽しみ。一緒に何かするの結構久し振りだよね」
信夫は海堂と同じチームで嬉しそうだ。
幼なじみの二人。
信夫が一方的にくっついているという風だが、海堂も悪い気はしていないようだ。
「ん?待てよ。
信夫、お前…テニス出来たか?」
夏希は信夫のテニス経験が気になった。
自分も少しなら分かるが、未経験の人間を1から教えるほどではない。そもそもテニス部のマネージャーにもなったばかりだ。
「少しならやったことあるよ。まぁ、皆に比べたら全然だろうけど」
「まぁ、運動神経はまあまあだし、大丈夫か」
信夫は陸上で普段からトレーニングしているし、元々運動神経も悪くない。それなら少なくとも邪魔になったりはしないだろう。
「夏希さん、忍足さんに、切ちゃんに、トリちゃんに、薫ちゃん、よろしくお願いしまーす」
「もしかして、トリちゃんて俺のこと?」
鳳は消去法でトリちゃんが自分のことだと推測して尋ねる。すると
「嫌だった?」と、尋ね返す。
「ううん。別に構わないよ」
「まぁ、それはそれでリーダーを決めなきゃなんねぇんだが、誰かいねぇか?」
由良からリーダーを決めろという指示があった。夏希は面倒臭そうに皆に問いかけた。
「三年生だし、忍足さんでいいんじゃないですか?」
鳳は先輩を立てるが「眼鏡は頼りないだろ」と、夏希に即座に却下された。
「え、ちょぉ待ち…」と忍足は焦っているが、夏希はそれを無視した。
「そうだな…、リーダーやりたい奴、手を挙げろ」
夏希は今度は立候補を募ることにした。
「リーダー…、この中だと、夏希さんっぽい」
「けど、俺たちの中から決めなきゃなんねぇだろ」
海堂に言われ、チームメンバーは顔を見合せて考える。
「もう、じゃんけんでもなんでもいいからさっさと決めろ」
夏希に言われ、メンバーはじゃんけんでリーダーを決めることにした。
そして結果…、リーダーは鳳に決まった。