第5話 合宿にGO!
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梓は周りに他人がいない飛行機は初めてだった。
うきうきした気分で梓は席に着き、隣の席を見た。
「おぉ、昨日の猫丸くんダネ」
「き・く・ま・る」
「そりは御免!アタシは坂本梓。気軽に梓ってよんでくれい」
「俺も英二でいいよー」
いい友達になれそうだ。そんなことを思いながら、梓はさらに菊丸の隣を見た。
そこには頭が輝いている少年がいる。彼はまたその隣の由良を見ている。
「えっと…キミは?」
梓は英二の隣の少年に話しかけた。
「…ん!?
俺はジャッカル桑原だ」
「あだ名?」
「本名だ!!」
「変わった名前だね。
で、ジャカールは立海?」
「そうだ…って、ジャッカルだ!!」
ノリがいい。彼もいい友達になれそうだと梓は思った。
「ところでなんで由良を見てたの?」
「え、と…それは…」
桑原は真っ赤になって動揺している。
梓はどういうことか納得した。
彼は由良が美人だから見ていたのだ。
「分かる、分かる」
そう言って梓は桑原の通路を挟んで更に隣の席の由良を見た。
「もう、薫ちゃんったら可愛いんだから」
そこには普段とは違った彼女がいた。
彼女は隣にいる海堂の頭を撫でながら微笑んでいた。普段は冷静な由良だが、可愛いものを見ると性格が変わる。
普段は理性で抑えているものが、可愛いものを見ると抑えきれず出るのだろう。
「お、おい……」
海堂はとても困っている。
「男の子に可愛いっていうのもなぁ…。
ジャッカルだったら、嬉しい?」
「いや、親以外に言われたことねぇけどよ、男が可愛いって言われてもあんまり嬉しくはねぇだろ」
「だねよぇ。
っていうか、薫くんって、由良の幼なじみらしいけど、アタシはあんま話したことないんだよねぇ。
可愛いの?」
「可愛い…か?」
桑原は海堂の先輩である菊丸に視線を向ける。自分には海堂の可愛さは分からないが、もしかしたら先輩の菊丸なら海堂の可愛さが分かるかもしれない。