第5話 合宿にGO!
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金持ちの信夫には客室が6部屋は少ないと感じたらしく、跡部にたずねる。それを聞いた一般人の澪菜は隣の夏希に
「ねぇ、夏希。客室って6部屋もあったら充分だよね」
と、こそっと尋ねる。
「そもそも普通は6部屋もいらないだろ。これだから金持ちは…」
そう言って夏希も呆れている。富豪の由良、跡部、信夫の感性は一般人のそれとは違うようだ。
「馬鹿にすんじゃねぇよ。10室だ」
跡部は得意気に鼻を鳴らす。
「まだ、4部屋あんじゃねぇか。その一部屋を恵さんに使ってもらえばいいだろ」
「夏希ちゃん、大丈夫。俺は折角だから皆と同じ部屋にするよ」
恵にそう言われ、夏希は「そうですか」と素直に納得する。
「もぉ、いいよ。荷物が重とぁい」
「そうね。跡部くんが一人部屋だろうと、私には関係が無いわ」
「関係が無いだと?」
「確かに関係無いな。跡部、さっさと案内しろ」
「そうね。時間が勿体無いでしょう」
「ちっ…。じゃあ、各部屋を案内する。そして、全員荷物置いて、準備が出来たらコートに集合だ」
そして、各部屋の案内が終わり、夏希たち四人は部屋に入った。
「ふぅ、ちかれた!!」
「すごく広かったね」
四人は荷物を置き、準備をしている。
「疲れるのは当然だろ。いちいち部屋開けてんじゃねぇよ」
「いやぁ、どんな部屋か気になるじゃん。それに無許可じゃないし」
確かに梓は扉を開ける前、その都度跡部に了承を得ていた。
「無許可とかいう問題じゃねぇよ。そのせいでやたら時間かかっただろ」
「跡部くんも気前よく見せてくれたもんね」
跡部は梓の要望に答え、ほぼ全ての部屋を見せた。だが、一部屋だけ彼が見せるのを断った部屋があった。
「けど、一部屋だけ見せてくんなかったね」
「それは、跡部くんにだって見せたくないものもあるでしょ」
澪菜はそう言うが梓には納得できなかった。跡部とは一年の時からの付き合いだが彼はいつも気前よく何でも見せてくれた。梓がむくれていると、
「従業員の部屋だったんじゃねぇか?」
「それにしては周りの部屋と変わらない様子だったし、そもそも従業員は普通こちらでは寝泊まりしないわよ」
夏希の意見を由良が否定する。
「見取り図には何も書いてないんだよね。物置だとしても別のところにちゃんとあるみたいだし」
「跡部くんに理由を聞いたら、言葉を濁していたわね」
「イエーイ、開かずの間!」
「跡部くんが絶対入るなって言ってたから、開かないわけじゃないんじゃないかな?」
開かないのならそもそも止める必要もない。
「けれど、梓にそんなこと言ってしまえば…」
「入りたい!!」
「と、なるわね」
由良は梓の言葉を予想していた。それは付き合いの長い夏希や澪菜も同じで、やっぱりという表情になる。
「駄目だよ、絶対入るなっていってたでしょ」
「そうね。ひとまず、この話は終わりにして、コートに行きましょう」
駄目だと言っても無駄だということは分かっていた。
梓は好奇心が旺盛だ。それはいいこともあるが、悪いことの方が多かった。
澪菜は困った様子で梓を見つめた。
―つづく―
「ねぇ、夏希。客室って6部屋もあったら充分だよね」
と、こそっと尋ねる。
「そもそも普通は6部屋もいらないだろ。これだから金持ちは…」
そう言って夏希も呆れている。富豪の由良、跡部、信夫の感性は一般人のそれとは違うようだ。
「馬鹿にすんじゃねぇよ。10室だ」
跡部は得意気に鼻を鳴らす。
「まだ、4部屋あんじゃねぇか。その一部屋を恵さんに使ってもらえばいいだろ」
「夏希ちゃん、大丈夫。俺は折角だから皆と同じ部屋にするよ」
恵にそう言われ、夏希は「そうですか」と素直に納得する。
「もぉ、いいよ。荷物が重とぁい」
「そうね。跡部くんが一人部屋だろうと、私には関係が無いわ」
「関係が無いだと?」
「確かに関係無いな。跡部、さっさと案内しろ」
「そうね。時間が勿体無いでしょう」
「ちっ…。じゃあ、各部屋を案内する。そして、全員荷物置いて、準備が出来たらコートに集合だ」
そして、各部屋の案内が終わり、夏希たち四人は部屋に入った。
「ふぅ、ちかれた!!」
「すごく広かったね」
四人は荷物を置き、準備をしている。
「疲れるのは当然だろ。いちいち部屋開けてんじゃねぇよ」
「いやぁ、どんな部屋か気になるじゃん。それに無許可じゃないし」
確かに梓は扉を開ける前、その都度跡部に了承を得ていた。
「無許可とかいう問題じゃねぇよ。そのせいでやたら時間かかっただろ」
「跡部くんも気前よく見せてくれたもんね」
跡部は梓の要望に答え、ほぼ全ての部屋を見せた。だが、一部屋だけ彼が見せるのを断った部屋があった。
「けど、一部屋だけ見せてくんなかったね」
「それは、跡部くんにだって見せたくないものもあるでしょ」
澪菜はそう言うが梓には納得できなかった。跡部とは一年の時からの付き合いだが彼はいつも気前よく何でも見せてくれた。梓がむくれていると、
「従業員の部屋だったんじゃねぇか?」
「それにしては周りの部屋と変わらない様子だったし、そもそも従業員は普通こちらでは寝泊まりしないわよ」
夏希の意見を由良が否定する。
「見取り図には何も書いてないんだよね。物置だとしても別のところにちゃんとあるみたいだし」
「跡部くんに理由を聞いたら、言葉を濁していたわね」
「イエーイ、開かずの間!」
「跡部くんが絶対入るなって言ってたから、開かないわけじゃないんじゃないかな?」
開かないのならそもそも止める必要もない。
「けれど、梓にそんなこと言ってしまえば…」
「入りたい!!」
「と、なるわね」
由良は梓の言葉を予想していた。それは付き合いの長い夏希や澪菜も同じで、やっぱりという表情になる。
「駄目だよ、絶対入るなっていってたでしょ」
「そうね。ひとまず、この話は終わりにして、コートに行きましょう」
駄目だと言っても無駄だということは分かっていた。
梓は好奇心が旺盛だ。それはいいこともあるが、悪いことの方が多かった。
澪菜は困った様子で梓を見つめた。
―つづく―