第5話 合宿にGO!
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由良の言葉に反論は無いようだ。
誰も由良には逆らえないからというのもあったが、すでに恵という部外者がいたからだ。
「月城信夫 です。
よろしくお願いします。聖ルドルフの二年です」
「へぇ、じゃあ君、不二裕太って知ってる?ボクの弟なんだけど」
偶然にも弟と同じ学校で同学年の信夫に不二は少し興味を持った。
「裕ちゃんのお兄さんですか。
裕ちゃんとは普段から仲良くしてもらってます」
「そうなんだ。裕太、元気にやってる?」
「はい」
信夫は不二の弟の友人だったらしく、彼は楽しそうに弟について語っている。
夏希は興味がなかったので早々に自分の席に腰を下ろした。
信夫は夏希の横の空席(現在信夫が座っている席)にそのまま座ることになった。
…………。
「えっと、夏希さんっスね」
夏希が席でくつろいでいると、信夫とは反対側の左隣の人間が彼女に話しかけた。
「誰だお前」
「青学の桃城武っす」
「ふぅん…、よろしくな」
夏希はちろりと桃城の顔を見て、直ぐに前へと向き直る。
「何て呼べばいい?
桃ちゃん、武ちゃん、タケちゃん?」
夏希を挟んで右側から信夫が桃城に尋ねる。不二との会話は終わったようだ。
「桃ちゃんでいーよ。
お前、由良先輩の弟なんだな。
あんま似てね…いや、顔は案外似てるか」
「うん、ボクと姉ちゃんは揃って母さん似なんだ。他の兄ちゃんは父さん似なんだけどね」
由良と信夫は母親似で女性顔、他の兄達は父親似で中性的な顔立ちをしている。
信夫は母親に似ていることに不満があるわけではない。しかし自分は可愛いと言われ、兄は格好いいと言われる。自分も格好いいと言われたい。不満ではなく願望だった。周りから見ると美形であることにはかわりはないのだが。
「中身は由良とは全然違う。懐っこいし、ちょっと馬鹿だ」
「夏希さん、馬鹿って酷いなぁ。確かに姉ちゃん達みたいにパーフェクト超人じゃないけど」
由良に対してならこういう冗談も言えない。怖い。だが、信夫にはそれが無い。
性格まで似なくて良かったな、と思う夏希だった。
誰も由良には逆らえないからというのもあったが、すでに恵という部外者がいたからだ。
「月城
よろしくお願いします。聖ルドルフの二年です」
「へぇ、じゃあ君、不二裕太って知ってる?ボクの弟なんだけど」
偶然にも弟と同じ学校で同学年の信夫に不二は少し興味を持った。
「裕ちゃんのお兄さんですか。
裕ちゃんとは普段から仲良くしてもらってます」
「そうなんだ。裕太、元気にやってる?」
「はい」
信夫は不二の弟の友人だったらしく、彼は楽しそうに弟について語っている。
夏希は興味がなかったので早々に自分の席に腰を下ろした。
信夫は夏希の横の空席(現在信夫が座っている席)にそのまま座ることになった。
…………。
「えっと、夏希さんっスね」
夏希が席でくつろいでいると、信夫とは反対側の左隣の人間が彼女に話しかけた。
「誰だお前」
「青学の桃城武っす」
「ふぅん…、よろしくな」
夏希はちろりと桃城の顔を見て、直ぐに前へと向き直る。
「何て呼べばいい?
桃ちゃん、武ちゃん、タケちゃん?」
夏希を挟んで右側から信夫が桃城に尋ねる。不二との会話は終わったようだ。
「桃ちゃんでいーよ。
お前、由良先輩の弟なんだな。
あんま似てね…いや、顔は案外似てるか」
「うん、ボクと姉ちゃんは揃って母さん似なんだ。他の兄ちゃんは父さん似なんだけどね」
由良と信夫は母親似で女性顔、他の兄達は父親似で中性的な顔立ちをしている。
信夫は母親に似ていることに不満があるわけではない。しかし自分は可愛いと言われ、兄は格好いいと言われる。自分も格好いいと言われたい。不満ではなく願望だった。周りから見ると美形であることにはかわりはないのだが。
「中身は由良とは全然違う。懐っこいし、ちょっと馬鹿だ」
「夏希さん、馬鹿って酷いなぁ。確かに姉ちゃん達みたいにパーフェクト超人じゃないけど」
由良に対してならこういう冗談も言えない。怖い。だが、信夫にはそれが無い。
性格まで似なくて良かったな、と思う夏希だった。