第3話 合宿会議②
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「ただいまー!」
梓が切原と共に部室に戻ると、澪菜と鳳は仁王と共に既に戻ってきていた。
「赤也くん」
「赤也!お前まで!」
真田は切原の姿を見つけると、激昂する。
「げ、真田副部長!」
切原は部室には真田がいるということを考えていなかった。
「そうカリカリするナ、さなぎよ」
「真田だ」
「細かいオトコはモテないゾ」
「細かくはないよ」
「それはともかく…、澪菜!
赤也ったらヒドいのさ」
梓はぷくりと頬を膨らませる。
「アタシのこと赤也のいっこ下の一年生と思ってたんだって!」
「そればかりは仕方ないだろ、お前、童顔だし。
むしろ、中学生にみられたことに感謝しろよ」
「いつもは小学生だものね。
けれどここは中等部の校舎だし、制服も中等部のものだから間違えようがないわ」
「えっ!?そうなの、赤也!?」
梓が切原に確認すると、「確かにそうかも…」と、頷いた。
「がーん…」
「あら、私はあなたの童顔、可愛くて好きよ」
「うん、梓は可愛いよ」
梓は由良と澪菜に可愛いと褒められ満更でも無かったが、童顔のことを気にしていたので、それとこれとは話が別だった。
「アタシは中学生だもん!
そのうえ誕生日早いから、夏希や澪菜、そのうえ由良よりお姉さんなのさ!」
梓はふんぞり返る。
「数ヶ月の差で威張るな」
夏希は梓の頭に手刀を喰らわす。
「それで時間割りについてだが…、由良、お前に任せる」
夏希は面倒なのか、はたまた早く帰りたい為か由良に一任する。
「分かったわ、合宿までに決めておくわ」
「これで、決めることは決めたな」
「そうね…。
それではしおりを渡すわね」
しおりが夏希、梓、澪菜に配られる。
「なにか気になることはないかしら?」
「別に…大丈夫なんじゃね?」
「うん」
「前に同じ!!」
「それでは、これで決定ね。
後は各校でコピーして渡してちょうだい」
「じゃあこれで解散だな」
こうして会議が終わった。
「それじゃあ、神奈川に帰ろうか」
「ああ」
「それでは私達も帰りましょうか」
「そうだな」
こうして澪菜と立海メンバー、由良と手塚、それぞれが帰っていった。
「ふぅ、アタシたちも帰宅しまスカ!」
「なんか忘れてるような気がしねぇか?」
跡部のその言葉で、梓がうーんと唸る。
「ところで岳人どこに行ったん?」
「そういやジローもいねぇな」
『あ!』
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その頃…
「どこだよ、梓!!
ってジロー寝るなよ」
「……向日、後よろしく…」
芥川は向日におおいかぶさる。
「っておい!自分で歩けよ!
クソクソ!アイツ一体どこ行ったんだよ…」
その時、向日の携帯が着信を知らせた。
「ん?
電話…って、取れねぇ!
ジロー、放せって!!」
向日は芥川に拘束されているため、電話に出ることが出来ない。
「無理…ぐー…」
「って、おい、ジロー!」
しばらくして、電話の着信は止まった。
「クソ!何なんだよ!
梓もいねぇし、それに何より、ジロー…重…」
べしゃりと音を立てて芥川を背負った向日は倒れ込む。
「何か、もういいや…」
向日は色々と諦めた。
………。
その後、向日は忍足によって無事に救出された。
―つづく―