第2話 合宿会議①
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……。
「さて、そろそろ会議始めないか」
「そうね。では恵、始めて貰えるかしら」
「え、俺ですか」
恵は由良の父親の会社でアルバイトをしている。そのためか、年上だが由良は恵にため口を使い、恵は由良に敬語を使う。
「年長者でしょう」
「…分かりました。
じゃあ、夏合宿についての会議を始めようか。
期間は、終業式の翌日から一週間でよかったですか」
「ええ、合っているわ」
「それで、長澤先輩。
参加されるつもりですか?」
「何だよ、跡部。
不都合なんて無いだろ。
恵さんが参加しねぇんだったら、あたしも止めるぞ」
夏希は恵が参加するのならと、参加を決めたのだ。恵の参加が許可されないのなら、彼女は当然参加を止めるだろう。
「それは好きにしな」
「それは恵さんが参加することに対してか?あたしが止めることに対してか?」
「勿論、後者に決まってんじゃねぇか。
てめぇが参加しようがしまいが、俺様には関係ねぇ」
実際、跡部は夏希が参加しようがどちらでも良かった。いても大して役に立ちそうも無いからだ。
跡部は夏希の性格を少しは知っているので、分かる。夏希はマネージャーの仕事を余り真面目にしないだろう。
元々、氷帝はマネージャーがいてもいないようなものだ。梓はやる気はあっても空回りばかりなので、結局自分のことは自分でしていた。
「確かに関係ねぇが、何か腹立つ言い方だな」
「跡部、恵先輩は我が立海の元マネージャーだ。力を借りても損にはならんと思うが」
「へぇ…、真田。
そういうことか」
跡部は意味ありげに、にやりと笑う。
「む?何の話だ」
「お前、部活の為みたいに言ってやがるが、実際はそれだけじゃねぇだろ」
「何を言っている」
「そう、成る程ね。恵が来たら夏希は勿論、澪菜が喜ぶからかしら」
「なっ、澪菜は関係ないだろう!」
「…ふぅん、それならそういうことにしておいてやる。
では、よろしくお願いします」
「え、うん、こちらこそよろしくね」
跡部の許可も下り、恵が参加することになった。
夏希は嬉しそうにガッツポーズをする。