第2話 合宿会議①
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夏希と日吉が部室を出ると、澪菜は扉のすぐ横、部室の壁にもたれてうつむいていた。
「…大丈夫か?こいつが生意気で驚いたよな」夏希は日吉を指差し、澪菜に同意を求める。彼女は慌てて首を振り「違うの」と、返す。
「コンタクトの調子が悪いの。
確かにびっくりはしたけど、それは二人が喧嘩するからだよ」
「それは仕方ないだろ。
それより、大丈夫か」
「うん、大丈夫。もう戻ってもいいよ」
澪菜は笑顔でそう言った。明らかに強がっている様子だが、夏希は彼女の意志を尊重して戻ることにした。
「じゃあ、戻るな。あ、鏡が欲しいんだったら、トイレあっちだから」
夏希はトイレの方向を指差し、部室に戻る。日吉もその後ろに続く。
「あら、早かったわね」
「コンタクトの調子が悪いだけだった」
「あら、そうだったの。それで、澪菜は置いてきたの?」
夏希がトイレの場所は教えたと、言う。
「それは…」
「迷子になるかも」
梓が言うと、夏希は『いやいや、お前じゃあるまいし』と、言いかけそこで言葉を止める。
あり得る話だった。普段、地図が有れば迷わない澪菜だが、初めての場所で、夏希は『あっち』としか、言っていない。その上、この氷帝学園の校舎は結構広くて迷いやすい。夏希は迷ったことは無いが、梓は常に迷っていた。
「アタシ、見てこようか?」
「そうね」
「梓一人だと当てになんねぇから…、日吉も一緒に行け」
「何で、また俺なんですか」
「いや、別に会議にお前いなくてもよくね?」
会議には各学校の部長かマネージャーが居ればいいだろと、夏希は言う。
「それなら俺以外にも沢山いるじゃな…」
「よーし!
ワカシ、行くゼ!」
「え」
梓は日吉を引き連れて部室を出る。