第4話 終業式の日
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由良はこの兄を少し苦手としており、普段からあまり関わらないようにしている。
「別に用って程じゃないが、お前、俺に何か言うことないのか?」
和己が言っているのはおそらく合宿のことだと由良は悟った。
由良は弟や両親には合宿のことを伝えていたが、兄には伝えていなかった。面倒なことになるのは目に見えているからだ。
だが、彼と恵は親友だ。おそらく、そこから伝わったのだ。
「特に御座いませんよ」
由良は、あくまでも誤魔化すという選択をする。
「いや、あるだろ」
「いえ、御座いません」
「…ふーん、それならそれでもいいけどな。
そういえば、明日から合宿なんだってな」
和己は今思い出したかのように合宿の話を切り出した。
「最初から知っていたでしょう」
「恵が言っていたからな」
由良の読み通りだった。恵に口止めしておくべきだったのだろう。
だが、無理なのは由良には分かっている。恵の優先順位は由良より和己の方が上だからだ。
「まさか、ついて来たりはしないでしょうね」
「まさか。俺だって暇じゃないんだぜ。これから数日出掛けるからな」
そう言って和己は楽しそうに部屋を出て行った。
「何だ、あれ」
「放っておきましょう。
こちらに害が無いならそれで構わないわ」
-----
スーパーマーケットに着いた梓と澪菜は菓子コーナーに直行した。
澪菜が買い物カゴを持ち、梓が菓子を選んでいく。
「やっぱ、チョコは溶けるよねぇ」
梓はチョコレートの箱を取り、悩む。
「そうだね、夏だし仕方ないよ」
「夏希には悪いけど、断念」
チョコレートは夏希の好物だ。本当は夏希の為に買いたいが、溶けたら大惨事になる。
「澪菜は何がいる?」
「んー、わたしはこれかな」
そう言って澪菜はコーンスナックを手に取る。
「チーズ味かぁ。澪菜らしいや」
そして、梓はチョコレート饅頭というものを手に取り、カゴに入れる。これなら溶ける心配もなさそうだし、チョコレート大好きな夏希も喜ぶだろう。梓は満足げに頷いた。
「さて、こんなものかな」
大体の物をカゴに入れ
「うん、じゃあレジに行こう」
そうして梓と澪菜はレジに並ぶ。
「別に用って程じゃないが、お前、俺に何か言うことないのか?」
和己が言っているのはおそらく合宿のことだと由良は悟った。
由良は弟や両親には合宿のことを伝えていたが、兄には伝えていなかった。面倒なことになるのは目に見えているからだ。
だが、彼と恵は親友だ。おそらく、そこから伝わったのだ。
「特に御座いませんよ」
由良は、あくまでも誤魔化すという選択をする。
「いや、あるだろ」
「いえ、御座いません」
「…ふーん、それならそれでもいいけどな。
そういえば、明日から合宿なんだってな」
和己は今思い出したかのように合宿の話を切り出した。
「最初から知っていたでしょう」
「恵が言っていたからな」
由良の読み通りだった。恵に口止めしておくべきだったのだろう。
だが、無理なのは由良には分かっている。恵の優先順位は由良より和己の方が上だからだ。
「まさか、ついて来たりはしないでしょうね」
「まさか。俺だって暇じゃないんだぜ。これから数日出掛けるからな」
そう言って和己は楽しそうに部屋を出て行った。
「何だ、あれ」
「放っておきましょう。
こちらに害が無いならそれで構わないわ」
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スーパーマーケットに着いた梓と澪菜は菓子コーナーに直行した。
澪菜が買い物カゴを持ち、梓が菓子を選んでいく。
「やっぱ、チョコは溶けるよねぇ」
梓はチョコレートの箱を取り、悩む。
「そうだね、夏だし仕方ないよ」
「夏希には悪いけど、断念」
チョコレートは夏希の好物だ。本当は夏希の為に買いたいが、溶けたら大惨事になる。
「澪菜は何がいる?」
「んー、わたしはこれかな」
そう言って澪菜はコーンスナックを手に取る。
「チーズ味かぁ。澪菜らしいや」
そして、梓はチョコレート饅頭というものを手に取り、カゴに入れる。これなら溶ける心配もなさそうだし、チョコレート大好きな夏希も喜ぶだろう。梓は満足げに頷いた。
「さて、こんなものかな」
大体の物をカゴに入れ
「うん、じゃあレジに行こう」
そうして梓と澪菜はレジに並ぶ。