第4話 終業式の日
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「さっさと帰って一人で準備して来い!」
夏希はそんな梓を冷たく突き放す。
「えー、そんなぁ」
梓はわざとらしく目を潤ませて、夏希を見つめる。だが、夏希からは『知るか』と冷たい言葉が返ってくる。
「何を手伝えばいいの?」
見かねた澪菜が梓を手伝うと申し出る。
「おぉ…、澪菜が女神さんに見えるよぉ」
「大げさだよ」
「それじゃ、澪菜にはアタシの非常食をお願いするヨ」
「え、非常食!?」
「このリストにあるものをよろしく頼むヨ」
そう言って梓は澪菜に、四つに折り畳まれた紙をそっと渡す。
澪菜がそれを開くとそこにはチョコレートや飴玉、ポテトチップスといった菓子の名が連なっていた。梓は非常食と言ったが、何度見返しても菓子の名しか書いていない。
「お菓子じゃない!」
「何言ってんの!非常食だよ非常食」
これだけは譲れない。梓はそう主張する。
「…何にしても、買いすぎだよ、太るよ」
「みんなの分だよ。人数多いからこれ位はいるよ」
「うーん…。そう言われればそうかもしれない、かな」
「さぁて、スーパーのお菓子売り場にれっつらごぉさ」
「行ってくるね」
こうして梓と澪菜はスーパーへと向かう。
「さて、私たちはどうしましょうか」
「いや、どうするも何も特に用事もねぇし」
と、そこへ由良の部屋の扉がノックされる。
二人が扉の方へ顔を向けると、氷帝学園高等部の制服を着た男がいた。
彼は由良の兄で和己という。
由良と同じく美形だが、母親似の由良とは違い彼は父親似で、あまり似ていない。
「何だ、和己さんか…」
「今、澪菜と梓の二人が出てったけど、どうしたんだ?」
「馬鹿のお菓子買いに行った」
「菓子?」
「お兄様には関係が無いですわ。それより、何か御用でしょうか?」
夏希はそんな梓を冷たく突き放す。
「えー、そんなぁ」
梓はわざとらしく目を潤ませて、夏希を見つめる。だが、夏希からは『知るか』と冷たい言葉が返ってくる。
「何を手伝えばいいの?」
見かねた澪菜が梓を手伝うと申し出る。
「おぉ…、澪菜が女神さんに見えるよぉ」
「大げさだよ」
「それじゃ、澪菜にはアタシの非常食をお願いするヨ」
「え、非常食!?」
「このリストにあるものをよろしく頼むヨ」
そう言って梓は澪菜に、四つに折り畳まれた紙をそっと渡す。
澪菜がそれを開くとそこにはチョコレートや飴玉、ポテトチップスといった菓子の名が連なっていた。梓は非常食と言ったが、何度見返しても菓子の名しか書いていない。
「お菓子じゃない!」
「何言ってんの!非常食だよ非常食」
これだけは譲れない。梓はそう主張する。
「…何にしても、買いすぎだよ、太るよ」
「みんなの分だよ。人数多いからこれ位はいるよ」
「うーん…。そう言われればそうかもしれない、かな」
「さぁて、スーパーのお菓子売り場にれっつらごぉさ」
「行ってくるね」
こうして梓と澪菜はスーパーへと向かう。
「さて、私たちはどうしましょうか」
「いや、どうするも何も特に用事もねぇし」
と、そこへ由良の部屋の扉がノックされる。
二人が扉の方へ顔を向けると、氷帝学園高等部の制服を着た男がいた。
彼は由良の兄で和己という。
由良と同じく美形だが、母親似の由良とは違い彼は父親似で、あまり似ていない。
「何だ、和己さんか…」
「今、澪菜と梓の二人が出てったけど、どうしたんだ?」
「馬鹿のお菓子買いに行った」
「菓子?」
「お兄様には関係が無いですわ。それより、何か御用でしょうか?」