第2話 合宿会議①
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(あっちってどこ?)
澪菜はトイレを探し、さ迷っていた。
あたりを見渡し、テニス部のユニフォームを着ている人物に声をかけた。
「すみません。トイレをお借りしたいんですけど、どこにありますか?」
「え、あ、トイレなら…」
と、テニス部員がトイレの場所を示そうとしていると、梓の大声が聞こえた。
「澪菜!今行くぞぉ!」
直後、彼女はテニス部員にタックルをする。
「梓!?ど、どうしたの?」
澪菜の質問には答えず、梓はテニス部員の前に立ちふさがる。
「澪菜をおナンパなぞ、3年早いワ!」
「3年って、少し中途半端ですね」
「ちょっと梓、違うよ。
場所を訊いてただけ」
「へ?何だ、そっか。
やや?よく見たらハギ!
すまないねぇ」
澪菜が道を訊いた人物、それは三年の滝萩之介。
梓とも普段仲良くしている。
彼女は友人に申し訳ないと謝る。
「こんなとこでどーしたの?」
「それはこちらの台詞。いつまでたってもレギュラーの誰も来ないから、様子を見にね」
「おぉ、そーいえば、みんな部室だねぇ」
「部室?ああ、着替えてたら鴨口さん(夏希)が来て中のソファに座ってたけど、何かあったの?」
「会議してるのさ。合宿が有るからネ!」
「へぇ、合宿か…。いつ?」
「確か、来週?
夏休みの一日目からだよ!」
「そうか…。俺は用事があるから行けそうにないな」
「そか、残念だね。今度は来てね。
よし!アタシは部室戻るから、ワカシは澪菜を頼むさ!」
「俺は部活に戻るね」
「え、梓。トイレの場所が分かればそれで…」
澪菜の言葉を聞かず、梓は部室へ、滝はコートと帰って行く。
「もう…。
(トイレが分からないんだってば)」
澪菜はため息を吐き、残された日吉に目を向ける。
##NAME3##「ごめんね、戻って大丈夫なんだけど、その前にトイレとか、鏡のある場所、教えてくれない?コンタクト直したいんだ。
滝くんに訊いてたけど、行っちゃったから」
「……ハァ」
「ごめんね」
「梓さんに対してですよ」
「そっか。梓って凄くいい子なんどけど、少しそそっかしい所があるんだよね」
澪菜がそう言うと、「少しでは無いでしょう」と日吉が返す。それに対して澪菜はフォローが出来なかった。
「うーん…、でもいい子なんだよ。
わたしは梓のこと好きだよ」
「はぁ、そうですか」
「あ、ごめん。それで場所どこかな?」
「ああ、それなら案内しますよ」
澪菜は、男子にトイレの場所を訊くのことはぎりぎり許容範囲内だったが、案内してもらうことは流石に越えてしまっていると、一瞬躊躇したが困っていたのは確かなので、素直に案内してもらうことにした。
―つづく―