第2話 合宿会議①
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梓が校門へ到着して数分後、澪菜と真田が氷帝へ到着した。
澪菜は梓の姿に気付き、名前を呼び、手を振る。
その姿を確認した梓は澪菜に向かって走り、飛びついた。
「どうしたの?」
「夏希がこわいんダ!!」
梓と夏希は相変わらずだなと澪菜は思い苦笑する。
「澪菜、誰だ?」
「あれ、会ったことない?」
澪菜は真田に尋ねられ、不思議に思う。
梓は氷帝の男子テニス部マネージャーを一年の時からしている筈だ。
だから、一度も顔を合わせたことがないとは思わなかった。
「アタシ、澪菜ほどテイサツ行かないからさ」
得意気にふんぞり返った後、梓は真田へと向き直る。
「もうしおくれました!!アタシは氷帝マネジャの坂本梓っス!!」
「ああ…俺は立海の副部長の真田だ」
「副部長?てっきりアタシ…」
「梓、その先は言わないで、弦一郎くんが傷つくから」
梓の言わんとしたことは分かった。「教師かと思った」と、良くあることだからだ。
実際澪菜から見ても、真田は同級生に見えない程
体格もよく、威厳がある。
(でも、中学生だもんね。先生に見られたくないよね)
しかし、その気遣いが逆に真田を傷つけることになる。
「澪菜の言葉の方が傷つくよね、弦一郎」
「え?」
氷帝学園高等部の制服を着た少年が現れる、彼は真田に同情する。
澪菜の義兄、長澤恵だ。
「恵くん!」
澪菜は義兄に嬉しそうに近寄る。
「ということは、恵さんも行くのかぁ。これでタイアンだネ」
「安泰のことかな」
「そっす!恵さんが参加しないと夏希が行かないってワガママをですネ」
「参加って…、ああ、夏期合宿のことだね」
「うん、恵くんも参加できるんだよね」
澪菜は恵に参加の可否についてメールで確認していた。
「うん。けど、俺も行って大丈夫?」
「大丈夫も何も、恵さんいなきゃ夏希が来てくれないんす」
やれやれと、梓が大袈裟に肩をすくめる。
「うん、取り敢えず訊いてみようか」
そうして、梓、澪菜、真田、恵の四人は部室へと向かう。