第2話 合宿会議①
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澪菜と真田はバスで氷帝学園へ向かっていた。
真田は緊張した面持ちで澪菜の隣に座っている。
そんな真田を気にした様子もなく、澪菜は流れる景色を見送っていた。
そんな澪菜が突然真田の方を向く。
「恵くんに連絡するの忘れてた」
真田は何のことか分からず、眉根を寄せる。
「一体何の事だ、話が見えん」
「友達が恵くんも合宿に参加して貰いたいみたいで、わたしもそうなったら嬉しいなと思って連絡しようと思ってたんだけど…」
「ああ、確かに心強いな。現在は氷帝にいるんだったな」
澪菜の義兄の恵は中等部時代は立海にいて男子テニス部のマネージャーだった。
「うん。
その子氷帝の子で恵くんのファンで、恵くんが合宿に参加するかどうかでメールが来たんだ」
「そうか」
「取りあえず恵くんにメール送っておくね」
そう言って澪菜は携帯電話を取り出し、メール画面を開いた。
『今度、立海と氷帝と青学の合同で夏合宿があるんだけど、恵くんも出来たら一緒に行って欲しいな。
日にちは…』
澪菜は兄にメールを送信する。
(来てくれるといいな…)
澪菜は兄の恵が大好きだ。澪菜は事情で長澤家の養女で実際は兄と血の繋がりは無いが、澪菜には関係ない。兄の恵にしても実の妹のように…いや、以上に可愛がっている。
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「もうじき来るわね」
由良は時計を確認する。そろそろ澪菜が着く頃だ。
「そうだな…。梓!!行ってこい」
「えーっ!!またアタシ!?」
梓は不満そうに口をとがらせる。
「文句があるなら聞いてやろうか?」
夏希が梓を睨みつけながら、指を鳴らすと
「ヒィィィ!!行って参る!!」と、猛スピードで校門へ走る。
「流石、夏希。梓の扱い方を心得てるわ」
「アイツは単純だからな」