空を見上げて
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「そうだ、浦原隊長。もう耳にされましたか?」
目の前で繰り広げられる二つ括りと長髪の暴力のぶつかり合いを苦笑いをしながら見守っていると、そんな言葉が耳に入る。
「何をっスか?」
「流魂街での変死事件についてです」
「それや俺が言いたかったんわ! ナイスフォロー惣右介!」
思ってもいなかった話題に首を捻るしかない。
「変死事件?」
きけば、住人が消えるのだという。逃亡や蒸発などという理由ではなく、字の如く、消滅。服だけを残して。
「生きたままで人の形を保てなく…?」
今までにない事例であり、意味を理解するのが難しい。
平子サンも意味がわからず、卯ノ花隊長に聞いたことをそのまま口にしただけだという。
瀞霊廷ではなく流魂街。それをきいて、尸魂界を守るという使命を持つにもかかわらず、安心してしまった自分がいる。
このごろ文通をする彼女は大丈夫そうだ、なんていう安心を。
事件が事故か。それもわからない。
お忙しそうですね、とは言いつつ、決して寂しいとは言わない、どこか大人びている幼い彼女。
(せっかく今度、顔を出しに行けそうだったのに)
今後、大変なことになるなんて微塵も思わない自分は、単純にそう思ってしまった。
今のこの日常が。彼らの日常が。人生が。ことごとく変わってしまうだなんて、思いもしなかったから。
目の前で繰り広げられる二つ括りと長髪の暴力のぶつかり合いを苦笑いをしながら見守っていると、そんな言葉が耳に入る。
「何をっスか?」
「流魂街での変死事件についてです」
「それや俺が言いたかったんわ! ナイスフォロー惣右介!」
思ってもいなかった話題に首を捻るしかない。
「変死事件?」
きけば、住人が消えるのだという。逃亡や蒸発などという理由ではなく、字の如く、消滅。服だけを残して。
「生きたままで人の形を保てなく…?」
今までにない事例であり、意味を理解するのが難しい。
平子サンも意味がわからず、卯ノ花隊長に聞いたことをそのまま口にしただけだという。
瀞霊廷ではなく流魂街。それをきいて、尸魂界を守るという使命を持つにもかかわらず、安心してしまった自分がいる。
このごろ文通をする彼女は大丈夫そうだ、なんていう安心を。
事件が事故か。それもわからない。
お忙しそうですね、とは言いつつ、決して寂しいとは言わない、どこか大人びている幼い彼女。
(せっかく今度、顔を出しに行けそうだったのに)
今後、大変なことになるなんて微塵も思わない自分は、単純にそう思ってしまった。
今のこの日常が。彼らの日常が。人生が。ことごとく変わってしまうだなんて、思いもしなかったから。