親睦会だって
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「なぁ財前。テストどうやった?」
「はあ、突然なんすか。」
「俺今回めっちゃ自信あんねん。お前より点数低かったら善哉おごったるわ!」
「…まぁ教えるくらいええですけど。」
先週行われた期末テストの答案用紙が返され始め、その結果に学校中の誰もが一喜一憂している表情が伺える。
そしてそれは四天王寺中テニス部の彼らも例外ではなく。
部活に来るなりいつものごとくあっという間に着替え終わった謙也は、部室の中央に置いてある簡素なパイプ椅子に腰を掛けるとロッカーの前に立つ財前にそう声を掛けたのだった。
「一教科ずつ伝えんのめんどいんで校内順位書いてあるやつ見せたりますわ」
「おう!」
まだ着替えも中途半端な財前は下は制服、上はジャージという格好のまま自分の鞄の中を漁り出す。
その間も謙也は自信有り気な表情を崩すことなく笑っていた。
「…あ、あった。これっすわ。」
「見させてもらうで!まぁ今回は俺の方が絶対上やねん…けど……」
細い帯状の紙を受け取りながらそう言い放ち、それに目を落とす。
竜頭蛇尾とはこのことか。いつも大きいくらいの彼の声は勢いを失いあっという間に小さくなる。
自信のあった笑いは姿を消し、引き攣った顔でその紙を見続けていた。
「この間オープンした駅前の茶屋の善哉で。」
涼しい顔で着替え終わった財前はそう言って謙也から紙を取り返し、鞄へと戻す。
"負けへん思うとったのに!!!"と悔しそうに叫びワナワナと震える彼に、着替えながら話を聞いていた白石が苦笑を見せた。
「というか、なんで財前に聞いたん?学年も違うのに。普通俺に聞くとこやろ?」
「ちゃうねん!いっつも俺のこと馬鹿にしてくるこいつにええとこ見せたろ思ってなぁ…!」
「先輩アホっすわ。」
「ほんま可愛くないで財前!お前少しは先輩を敬う態度っちゅーもんをなぁ…!」
「まぁまぁ、謙也は俺より上ち思うたい。それで元気になるとよかよ。」
「お前はテスト云々より内申やばすぎやろ!順位以前の問題や!!」
自分から言い出しただけに、負けたことが相当悔しいのか。
財前だけでなく千歳にまでそう食ってかかる謙也を見ながら白石は大きなため息をついた。
「はあ、突然なんすか。」
「俺今回めっちゃ自信あんねん。お前より点数低かったら善哉おごったるわ!」
「…まぁ教えるくらいええですけど。」
先週行われた期末テストの答案用紙が返され始め、その結果に学校中の誰もが一喜一憂している表情が伺える。
そしてそれは四天王寺中テニス部の彼らも例外ではなく。
部活に来るなりいつものごとくあっという間に着替え終わった謙也は、部室の中央に置いてある簡素なパイプ椅子に腰を掛けるとロッカーの前に立つ財前にそう声を掛けたのだった。
「一教科ずつ伝えんのめんどいんで校内順位書いてあるやつ見せたりますわ」
「おう!」
まだ着替えも中途半端な財前は下は制服、上はジャージという格好のまま自分の鞄の中を漁り出す。
その間も謙也は自信有り気な表情を崩すことなく笑っていた。
「…あ、あった。これっすわ。」
「見させてもらうで!まぁ今回は俺の方が絶対上やねん…けど……」
細い帯状の紙を受け取りながらそう言い放ち、それに目を落とす。
竜頭蛇尾とはこのことか。いつも大きいくらいの彼の声は勢いを失いあっという間に小さくなる。
自信のあった笑いは姿を消し、引き攣った顔でその紙を見続けていた。
「この間オープンした駅前の茶屋の善哉で。」
涼しい顔で着替え終わった財前はそう言って謙也から紙を取り返し、鞄へと戻す。
"負けへん思うとったのに!!!"と悔しそうに叫びワナワナと震える彼に、着替えながら話を聞いていた白石が苦笑を見せた。
「というか、なんで財前に聞いたん?学年も違うのに。普通俺に聞くとこやろ?」
「ちゃうねん!いっつも俺のこと馬鹿にしてくるこいつにええとこ見せたろ思ってなぁ…!」
「先輩アホっすわ。」
「ほんま可愛くないで財前!お前少しは先輩を敬う態度っちゅーもんをなぁ…!」
「まぁまぁ、謙也は俺より上ち思うたい。それで元気になるとよかよ。」
「お前はテスト云々より内申やばすぎやろ!順位以前の問題や!!」
自分から言い出しただけに、負けたことが相当悔しいのか。
財前だけでなく千歳にまでそう食ってかかる謙也を見ながら白石は大きなため息をついた。