可愛いのも男前なのも罪だと思うの
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「…あ、ありがとうございます…千歳さん…」
急に息が入るようになり、ようやく待ちわびた酸素を大きく体に入れながら金ちゃんの後ろに立つ背の高い彼にお礼を言う。
金ちゃんの両腕を掴んで引き剥がしてくれたようで、身長差も相まって金ちゃんの足がプラプラ浮いていた。
申し訳なさそうな表情をする金ちゃんの後ろで彼、千歳千里さんは"よかよ"と人懐っこい笑顔を浮かべた。
「もとはといえば、俺と金ちゃんが試合してたボールが飛んでいったけん。怪我がなくて良かったたい。」
「ほんまにすまんなぁねーちゃん…ワイ楽しくなってもうて…。その…怒っとる……?」
パッと千歳さんに手を離してもらい、地面に降り立つ金ちゃん。
視線を下にさげ、しおらしい声音でそう言う彼に、私は元より怒る気は無かった。
確かに、金ちゃんはこうしてやり過ぎることもあるし、自分に真っ直ぐに突き進んで迷惑をかけることもある。
けれど、"ゴンダクレ"と言われる彼だって心の底から反省して謝ることが出来るって知ってるから。
「大丈夫だよ。怪我してないし、怒ってもない。楽しくなっちゃう気持ちもわかるけど、次は周りを見てボールを打てるといいよね。」
「ほんま…?ほんまに怒ってないん?」
「ほんまほんま~」
「っおおきに!」
再度叱られた子供のような顔をしてこちらの様子を伺う金ちゃんにニッコリ笑ってみせると、彼はパアッとお日様のようなキラキラした笑顔でまた私に抱きついた。
今度は先程のような締め付けではなく、ぎゅっと力強い優しい抱きしめ方で。
「ワイ、ねーちゃんに嫌われとうなかったんや!」
「嫌いになんてならないよー。金ちゃん可愛い…あ、いや、大切な後輩だし!」
「嬉しいわー!」
スリスリと私の体に顔を擦り寄せる金ちゃんに思わず破顔してポロリと素の私が出てしまいそうになる。
だって、"嫌われたくない"って!
何その殺し文句!可愛すぎて正直頭撫で回したい。
そんな欲望を心の奥底に留めて、私はニコニコ笑ってなんとかやり過ごした。
急に息が入るようになり、ようやく待ちわびた酸素を大きく体に入れながら金ちゃんの後ろに立つ背の高い彼にお礼を言う。
金ちゃんの両腕を掴んで引き剥がしてくれたようで、身長差も相まって金ちゃんの足がプラプラ浮いていた。
申し訳なさそうな表情をする金ちゃんの後ろで彼、千歳千里さんは"よかよ"と人懐っこい笑顔を浮かべた。
「もとはといえば、俺と金ちゃんが試合してたボールが飛んでいったけん。怪我がなくて良かったたい。」
「ほんまにすまんなぁねーちゃん…ワイ楽しくなってもうて…。その…怒っとる……?」
パッと千歳さんに手を離してもらい、地面に降り立つ金ちゃん。
視線を下にさげ、しおらしい声音でそう言う彼に、私は元より怒る気は無かった。
確かに、金ちゃんはこうしてやり過ぎることもあるし、自分に真っ直ぐに突き進んで迷惑をかけることもある。
けれど、"ゴンダクレ"と言われる彼だって心の底から反省して謝ることが出来るって知ってるから。
「大丈夫だよ。怪我してないし、怒ってもない。楽しくなっちゃう気持ちもわかるけど、次は周りを見てボールを打てるといいよね。」
「ほんま…?ほんまに怒ってないん?」
「ほんまほんま~」
「っおおきに!」
再度叱られた子供のような顔をしてこちらの様子を伺う金ちゃんにニッコリ笑ってみせると、彼はパアッとお日様のようなキラキラした笑顔でまた私に抱きついた。
今度は先程のような締め付けではなく、ぎゅっと力強い優しい抱きしめ方で。
「ワイ、ねーちゃんに嫌われとうなかったんや!」
「嫌いになんてならないよー。金ちゃん可愛い…あ、いや、大切な後輩だし!」
「嬉しいわー!」
スリスリと私の体に顔を擦り寄せる金ちゃんに思わず破顔してポロリと素の私が出てしまいそうになる。
だって、"嫌われたくない"って!
何その殺し文句!可愛すぎて正直頭撫で回したい。
そんな欲望を心の奥底に留めて、私はニコニコ笑ってなんとかやり過ごした。