ソニック・ザ・ヘッジホッグ(夢)
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辺りは墨を流したみたいに真っ暗で、天井と壁と床の区別があんまり付かない。そんな場所で私は一定の歩調を崩すことなく淡々と歩いてる。止まっちゃいけない。だって止まって振り向いたら、後ろの“やつら”に襲われちゃう。
どうしてこんなとこに居て、こんなことになってるのかなんて考えてみてもよくわかんない。ひとつ解ってることといえばたぶんコレは夢の中だってこと。明晰夢ってやつ?夢の中で今自分は夢を見てるって自覚するアレ。……だって現実なら、さっきからつけられてるのにこんなに冷静になれるはずがない。
そんな感じでしばらく歩いてたら暗い中でも解るくらい、薄らぼんやり淡く光ってる鳥かごみたいなのが見えてきた。人が5人くらい入れそうなその中は暗がりで良く見えないけれど、よじ登れそうな位置にあって、上からつり下げる金の鎖が延びている。……ああ、やっぱりコレは夢だ。だって常識じゃないもの。(天井からぶら下がってる感じなのに)始まりが見えない鎖と鳥かごみたいな球体をひとりでに形作っている鎖なんて。
そう思いながら私はその鳥かごの前でぴたりと立ち止まった。後ろの気配も止まる。どうしよう、行き止まりだろうか…戻るしか無いのだろうけれど、でも振り向くことはできない。ここにきてようやく、背筋を何か冷たいものがさぁあっと滑り降りたのを感じた。厭な……厭な感覚。
『おい、オマエ』
……あれ?
私は辺りを見回す……誰かの…男の子みたいな声が聞こえた気がしたんだけど…こんなとこに私以外居るのだろうか。そう思って首を傾げたら、少し呆れたような声が聞こえてきた。
『こっちだこっち。目線もっと上』
ん?私は言われた通りに目線を上に引き上げる。そこに居たのは、
「……誰?」
空中にふわふわ浮かんでる細身の人影。紫色をしたひと。……アーモンド型の透き通った綺麗な眼が好奇心を内包して私を見てる。眼が合った瞬間、その彼(?)は親しい者にする挨拶のように片手をひょいとあげ、笑いかけてきた。
『よお、なにやってんだ?こんなとこで』
「なにって……」
…………。
緊張感の無いその質問にわたしは思わず黙り込む。いや、だってねぇ………拍子抜けしたお陰で…厭な感覚とやらはあっさりどこかへ吹っ飛んだ。私が何も言えずに居ると、相手は苦笑いしながらも大袈裟な仕草で肩を竦める。
『なんつってな。ま、大方、後ろのアレから逃げて来たんだろ?…逃げるんだったらもっと手っ取り早い方法があるぜ?』
そう言いながら双眸を細めてにやっと笑いかけてきた……なんだかずいぶんと含みのある言い方だ。彼は一体何を考えているんだろう。私は少しむっとした顔で軽く上目遣いに相手を睨む。
「それじゃあ…一応聞いておく。その方法って何なの?」
『オレをここから解放すること。お前の“それ”使って、な』
すると彼が私の頭上を指差した。気が付かなかった……そこには丸っこい柔らかな赤い光がふわふわと漂っていたのだ。私は目を瞬かせながらそれを見上げる。これはなんなんだろう?
綺麗なそれを眺めながら私は彼をもう一度見た。
「どうしてこれが必要なの?」
その言葉に彼は唐突に口の端を歪めた。それは苦笑にも見えるけれど、でも嘲笑も自嘲も混ざってる複雑な表情だった。私は続けようとした言葉を飲み込んだ。
『まぁこういうことだ』
そう言いながら片手を伸ばし、まるでドアをノックするような気安さで、“鎖の外の空間を叩く”
「……あれ?」
私はぽかんとして眼前の空間に手を出してみる。なにもない。……でも彼だけに対してだけは見えない壁がある。……これはつまり、
「出られないの?」
諦めたように肩を竦める仕草。気軽で何でもないようなその行動が逆に気になった。彼は捕まっているの?……なんだか無害そうに見えるのに。
「……うん。良いよ、きみをここから出してあげる」
頷いてみせると、彼はイタズラを実行するときみたいにニヤリと笑った。それでもさっきよりだいぶ……いや、かなり嬉しそうだ。
『こんだけ悠長に喋ってんのに相手は待ってくれてんだ!そう来なくっちゃな!!』
そう言いながらくるりと空中で一回転。満面の笑みだ。それが無邪気な少年そのままで、わたしもつられて笑顔になる。なんかかわいい。
「ふふ、じゃあさっそく─────」
彼に向かって手を差し出す。手が見えない壁の内側に入ったその瞬間、にぃっと笑った彼がわたしの手を掴んで勢い良く引っ張った。
「え ちょ」
眩しい光と妙な浮遊感、地に足が着いてない感じ。それからさぁぁっと過ぎていく目の前の景色……さっきの不思議な鳥かごが一瞬で縮んで、いつの間にか頭の上に光が差し込んでいる……え?
「ど、どうなってんの?!と、飛んでる??!」
もはや夢であることを忘れてしまうくらい臨場感溢れる夢だ。慌てるわたしをしり目に彼はぐんぐん上昇していく。わたしは彼に片手を取られたまま、空を飛ぶ感覚に恐怖するタイミングも掴めない。
『まぁついて来いよ。もっと面白い場所に行こうぜ!さっさとこんなとこオサラバだっ』
面白いところって?聞き返す前に、彼は笑いかけてきた。本当に嬉しそうな笑顔で言った。
『っと、良い忘れてた。俺はナイツ。よろしくな!』
ソニチ繋がり。NiGHTS into dreams.のナイツ。
キャラ崩壊な感じが否めませんがイメージはWii版です。
お前らデュアライズしろよとか言ってはいけない。
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