ソニック・ザ・ヘッジホッグ(夢)
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炎が離れた夜は異様な程、気温が下がった。分厚い雲のお陰で日中も日が射さず、しかし炎に晒された大地はむせかえるほどに熱を持つ。そのくせあの炎も夜ばかりは勢いを衰えさせて、眠るかのように地の底でじっとくすぶっているのだ。……夜だけは身震いするほどに気温が下がる。
暗く沈む廃ビルのフロアで小さなくしゃみが2回聞こえた。浅い眠りの中をふらふらと漂っていたシルバーの意識はそれを察知して浮上する。夢と現の狭間でたゆたい、少しだけ億劫に瞼を持ち上げた。皹が入った床と割れたガラス窓、その他適当な瓦礫が転がっていて、窓の向こうには遠く赤色が見える。眠る前とさほども変わらぬ風景だ。
もう一度くしゃみが聞こえ、視界の端に寝袋にくるまる小さな後ろ姿が写る。
「………………リリス…」
微かな声で名前を呼ぶと、寝袋の塊がもぞもぞと動く。胎児のように丸まるその姿がまたくしゃみをする。半分も起動していない意識の中でかぶっていたブランケットを片手にのそのそと這い、寝袋の傍らで停止した。
「……」
半月に切り取られた金色の瞳がぼんやりと寝袋の主を覗き込む。僅かばかり寝づらそうな顔をしたリリスが寝具に包まれて寝息をたてている。それを見て口元に緩んだ笑みを浮かべたその後にスイッチが切れたようにぱたんと倒れ、寝袋の上から相手の細いからだを抱き締めた。それからブランケットを上にかける。
「……もう…寒くないだろー…?」
眼を閉じながらシルバーが掠れた寝ぼけ声で呟く。やがて寝袋の中のくしゃみと震えは止まり、あとは二人分の穏やかな寝息が聞こえていた。
だきしめる。
(ふゎ…おはようシル…ん?ななな、?!なんでシルバーが引っ付いて……??!)
(………………寝たふりしておこう)
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