ソニック・ザ・ヘッジホッグ(夢)
Name change
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
静かに紙面に目を落としていると、首の辺りに後ろから腕を回され頭にすとんと顎が置かれた。コラ、地味にヘッドロックをかけるな。…………視界の端に緑っぽい灰色のメッシュと黒色が見えて、そのあと視界に分厚い本と灰色の手袋に包まれた細い手が滑り込んだ。
「リリス……その、コレってどう読むんだい?」
低い声。
それからまた細い指先が黄ばみかけた紙の表層をぽんぽんとつついている。珍しいね、メフィレスが聞くなんて。そう言ってみるとなぜだかヘッドロックがきつくなった。おいおい首が絞まるぞ。
……改めて紙を見つめるとそれぞれ異なるアルファベットが7つ、行儀良く並んでいる。それが使い慣れない外国語であることに気が付くのにわずかに時間がかかった。意味と読みをひと通り伝えてみると、メフィレスはありがとう、と小さく呟く。だけど離れずにわたしの頭に顎を乗せたまま、髪にふうっと息を吹きかけてきた。
「つまらない」
……は、
「はい?」
本がつまらないのか意味がつまらなかったのかよく解らなくて、ちらりと視線だけを上に向ける。顔は見えないけれど。……いやそれよりも絞まってる絞まってる。
「どこか行こうよ、リリス」
どうやら本がつまらないらしい。良いじゃない、本は知識を増やすんだってよ?苦笑して片手を伸ばしてメフィレスの頭をぽんぽんと撫でる。払いのけないところを見ると、別に嫌ではなかったらしい。
「別にボクは知識なんて増やす必要はもうないけれど……」
うわ、さすが元・神様…もとい超次元生命体の片割れ。
ムスッとした口調で言ったままメフィレスはわたしから離れると、テーブルをはさんだ向かい側のイスに座った。本をテーブルに置いて、頬杖を付きながらまた紙面に目を滑らせる。……造形がシャドウと同じなだけに、真顔で本を読む姿はかなり様になっている。時には狂気に似たものすら垣間見えるその緑色の双眸だって、今は穏やかなまま伏し目がちに動いていた。(初めて会ったときの彼とは別人みたいだ。性格もあの時よりずいぶん丸くなったし)
じっとメフィレスを見つめていたことに気がついて、また自分の本に視線を落とす。
数分かたっただろうか、メフィレスが突然口を開いた。
「…あぁ……やっぱり、」
「へ?」
「このままで良い。本読んでいよう」
……やっぱりメフィレスはフリーダムだ。どんな発言が飛び出すかまるで予測がつかない。首を傾げて目線を合わせると機嫌良さげに言葉を続けた。
「前に何かで聞いたんだよ。人は本を読んでいるときの表情がいちばん綺麗だって」
「確かにメフィレスはかっこいい。うん」
返答に困って、思ったままを言ってみる。……いや、だって……かっこいいし。
メフィレスは小さくため息をついて、わたしの頭に手を乗せた。撫でられる。恥ずかしいから止めろ~~
そんな心中を見透かしたように彼は笑う。
「ボクじゃなくて、リリスが素敵なんだけど」
………………………………ちょっとなんでこいつはそんな恥ずかしいことをヌケヌケと言えるんだ!!
(なんか遊ばれてる気がする…)
.