ソニック・ザ・ヘッジホッグ(夢)
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シャドウに行きつけのアイス屋の新フレーバーの話をしたら、コンマ3秒ほどで「連れて行け」と真顔で言われて今に至る。自分の分のアイスを注文して受け取ってお金を払って彼を待つ。お店の奥のカウンター席に陣取って、今はレジで会計をしている黒いハリネズミの後ろ姿を眺めてみる。かの究極生命体は無表情もしくは仏頂面或いは真顔になりつつ、店員さんの居るレジカウンターの高さが意外に高いせいで少しばかり背伸びをしている。……背伸びをしつつアイスを受け取っている姿に微笑ましさすら感じられる。こっちに向かって歩いてくる間も手元に気を使いながら妙に慎重だ。……カップのアイスなのに。
「えっと、シャドウ」
「なんだ」
「その植木鉢みたいなサイズのカップはなに?パフェ?」
「いや、7つだ」
ななつ?
意味するところがいまいちわからず、彼が手に持つカップをのぞき込む。色とりどりのシングルアイスが確かに7つ収まっている。さっきも言ったけれど、彼が持っているせいでカップがよけい植木鉢みたいに見える。カウンターのメニューボードに視線を移すと確かに同じカップの写真があって、横には大きめの文字で5~6人前と書かれていた。もはやなにも突っ込むことができないまま手元のワッフルコーンに乗ったアイスにかぶりついた。しばらく食べていると、同じく無表情でひたすらスプーンを往復させていたはずのシャドウがこっちを凝視してくる。食べにくいじゃない。目線で疑問を投げつけると小さなスプーンを突きつけられた。武器か何かと勘違いしているのか。いや、シャドウならスプーンですらも武器にしかねない(スプーンで武装したシャドウの映像がリアルに頭に浮かんだ)。……テイスティングを要求してるのには気が付いたけれど、言語を用いた会話という素晴らしい意思疎通方法があるんだから有効活用しようよとも思う。わざと素知らぬフリをして首を傾げてみると、シャドウの仏頂面の眉間にしわが寄った。アイスのカップをテーブルに置く。……ん?
「リリス……」
「……へ?」
アイスを持つ手首が捕まれる。スプーンがアイスに近づく、そう、思ったのに、
「え?ちょ、何?顔近いよシャドウ……………ひっ!?」
今の今まで、アイスを食べていた、己の口元に、ぺろりと冷たい舌が、這う、感覚が、して。
「………………………………」
「君は甘過ぎるな。そちらを貰おうか」
突然の出来事に言葉を失ったままアイスのように凍り付いていると、してやったりな微笑を口元に貼り付けて彼は笑ったのだ。
(い……今のは…せ、せ、せくはら……?!シャドウが…?!)
(気が付いているのに無視するからだろう。…………それとも、もう一度やって欲しいのか?リリス?)
(いいえ違います遠慮しますちょっとあの、や、やめ─────)
(何が彼の琴線に触れたんだろう……?)
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