オッズアンドエンズ
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「―――という話もあるからな。今年がどうなるかは知らんが」
「ええー……そんな撮影?があるの?……ゼロはこういうの頼まれたことはある?」
「どうして俺に来ると思うんだ……。まだ一度も無いが」
「ああ、ここに居たか。ゼロ、ナオト」
「あっ、お疲れ様です!シグマ隊長」
「……何か用事でも?」
「実は少し、広報の件で話があるのだが、」
「……(察し)」
「は、はい(まさか……)」
「毎年、ハンター全体の活動の一部を纏めた一般向け広報誌が頒布されることは知っているな?」
「……電子媒体と紙媒体、両方の冊子ですね」
「(嫌な予感しかしないしゼロが全てを察した顔してる……)」
「その表紙として、ナオト、お前の画像を使用したいと広報部から―――」
「辞退します(そんなの無理だよ恥ずかしさで死ぬ止めて下さい)」
「……ふっ(即答か)」
「―――打診があった。早めに先方へ連絡を入れて打ち合わせをしておけ。……さて、それでは辞退する理由を聞こうか」
「わ、わたしの写真を採用するメリットが見つかりません」
「……(どう断るつもりだ?)」
「ほう。何故そう思う?」
「(よ、よし誤魔化そう)えーと、…………イレギュラーハンターは本来ならばわたしのような者には向かないはずです。イレギュラーを確保、または処分する組織というイメージにはそぐわないものだと感じられます」
「……そうきたか」
「ふむ。しかしお前やエックス、ゼロのように比較的小柄な者も居る。一般大衆の印象とは解離しているやもしれんが、これは事実だ」
「ですが、わたしが表紙に載ったところで、『こんなやつでも簡単にハンターになれるのか』と安易な誤解を与えてしまいかねません。わたし達の任務は損傷や大破なんて日常茶飯事、過酷なものが多いですから、安易な誤解と簡単な心構えでもって入隊を希望されても困るでしょう」
「……(正論といえば正論か?)」
「成程。ではどのようなレプリロイドを据える事が、より効果的だと考える?」
「はい。……非常に個人的な意見ではありますが、イーグリードさんやアルマージさん……それからシグマ隊長、あなたを推薦します。みなさんの外見や性能を考慮したうえでも適任かと思います」
「……(意外とまともな選出だな)」
「そうか。私はともかくとして、確かに彼らならばこの件もお前ほど拒絶はしないだろう。能力においても充分であり、誤解を招くようなことも無いと言える。検討の余地はあるな」
「……(ん?)」
「(あれ?なんか軽くスルーされた?)……あのう、『私はともかく』とは?」
「……」
「……隊長、まさか(嫌なのか)」
「(なんかすっごい言いにくそうな顔してる)えーと、すみません。……も、もしかして表紙撮影とか、参加したくないんです?」
「私が目立ったところで、何の意味もないだろう。こういった頒布物にはお前達のような若い見目のレプリロイドが採用されるべきだと思っていたのだが……」
「……(おいおい)」
「わあ……(もしかしてみんな嫌だったりするのかなコレ)」
「……」
「……」
「……」
「……(何だこの空気は)」
「あっ!そうです、ゼロもどうですか?最推しです」(ビシッ)
「………………は?(俺に話を振るな。指を差すな)」
「ふむ……」(チラ)
「……お前何言ってやがる。安易な誤解諸々はどうした」
「だってゼロは目立つしカッコ良いし強いし、ファン多そうだから表紙に最適かなって……。エックスと二人でバディです☆みたいに撮れば重版転売間違いなしだよ!(小声)」
「主観しかない意見はよせ。さり気なくエックスまで巻き込みやがって。だったらお前も参加しろ」
「いやいやそれにわたしが入っちゃったら余計でしょ。エックスにも隠れファン居ると思うし、女の人にも需要あるよ!」
「雑な事を言うな」
「昔の言い回しで、お姉さんのウスイホン ガ アツクナルーっていう、ああいうやつ?」
「それ使い所知らずに言ってないか?二度と使うなよ」
「あれ?こういうときに使うんじゃなかったっけ」
「……安易な誤解をしているのはどっちだ?」
「ぐぬぬ。……ごめんなさい」
「―――そうか、解った。良いだろう」
「あっ、はい!すみません隊長!」
「……(いやお前のせいだろ)」
「表紙は毎回女性型レプリロイドが掲載されていたが……そういった慣習にとらわれない変わり種として、悪くない案かもしれんな。柔軟な発想は貴重だ。“私は”参加するつもりはないが、広報部へ提案をしておこう」
「はい、解りました(のがれられたヤッター!)」
「…………まさか俺も要参加ですか」
「どうなるかは解らんが、可能性としては充分有り得るとだけ述べておこう」
「……了解(勘弁しやがれ)」
「それから、ナオトよ」
「え?はい?」
「女性型故にお前を推薦する者が広報部に多い。この案が採用されたとしても、撮影に参加せざるを得ない状況になるだろう。話は私が通しておくが、以降はあちらから改めて連絡が来るはずだ。心しておくように。―――用件は以上だ。それでは」
「……」
「……」
「……」
「……」
「えっ、……ええーー!?」
「……ぶふっ」
「わたし参加確定だったの……!?」
「……ざ、残念だったな。っく(笑)」
(セリフの中の()は本音です)
(後日、『表紙にエックスとゼロ、裏表紙にシグマ。その他ハンターの写真盛々』で制作したところ、無事に過去最高の発行部数を記録したもよう)
(本音では参加したくないシグマ隊長vsなるべく無関係を貫きたいゼロvs絶対目立ちたくない夢主+何も知らない新人エックスくん)
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