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その他

届かないメールを送り続けること (ディオ)



その四角い箱は、僕の言葉を何一つ届けてくれない。


あいつは、僕の前から突然消えたけど、あいつを待っている僕は、ひどく惨めで情けなく思う。毎日のように送るメールは毎日のようにセンターを通じて突き返されるのだ。



連絡先なんてものは、何の鎖にもならなかった。
それは僕らの関係だけで言えることなのか、他の人たちもそうなのか。
考えたところで答えに興味はなかった。
ははは、と笑う乾いた笑い声はもう聞こえないのだから。



未来永劫繋がり続ける鎖なんてものは、この世にはない。
そんなことは僕だって分かっている。



それでもバカな僕は、その指を止めることはできないんだ。





おわり
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