惑星日和
【惑星日和#3】
************
くぅーん くぅーん
「ん?ルハナ」
「なぁに、シウちゃん」
「何か鳴いてない?」
くぅーん くぅーん
「あ、ホントだ。キャンディじゃないの?」
「え?ボクのキャンディが何??」
「鳴いてない?」
くぅーん くぅーん
「違うよ。ボクのキャンディはこんなに低い声じゃないもん。もっと可愛いもん!天使だもん!」
「うーん、じゃあ何だろう……」
「気になるの?」
「うん、何となくほっとけないじゃん」
「さっすがシウちゃん!!」
「ちょっと見てくる」
「あ、ちょっと待って……!」
「あれ?ウミニヒョン、どうしたんですか?探し物?」
「あぁ、ディオや。なんかさっきから鳴き声聞こえて」
「どれどれ?」
くぅーん くぅーん
「ほら」
「あぁー。これフェニちゃんですよ」
「フェニちゃん?」
「えぇ。チャニョルの飼ってるフェニックス」
「あぁー!」
「言っときます。どうせアイツまた爆音でベッキョンと騒いでるだろうから」
コンコン
「チャニョラー入るよー」
ガンガンガンガン
ぎゃー!
ひゃっほーい!
うぉぉおおお!!!
キャッキャッキャッキャッ!!
「チャニョラー!」
「チャニョラー!!」
「おぉ!ディオじゃん!」
「えー?ベッキョナなにー???」
「だから!ディオ!!!」
ブツン
「あ、聞こえた」
「最初からスピーカー切ればよかった。いくら防音だからって、君たちちょっと騒ぎすぎ」
「あぁ、ごめんごめん!で、どうしたの?」
「お前のフェニちゃん鳴いてるってウミニヒョンが」
「え!!フェニちゃんが!?」
「フェニちゃーん!!」
「あ、やっと飼い主来た」
「ウミニヒョン!!飼い主って、フェニちゃんはペットじゃないですよ!!俺の能力です!!」
「似たようなもんじゃん」
「そうですけど。で、俺のフェニちゃんは??どこ??」
「あそこ」
「あー!!フェニちゃん!!そんなことでうずくまってどうしたの?大丈夫???なんかあった???俺が来たからもう大丈夫だよ!!」
くぅーん くぅーん
「ん?餌??」
くぅーん
「あ!またドラゴンに食べられちゃったの!?」
くぅーん
「あーもー!!クリスヒョンは!?」
「スホと空中散歩~」
「マジすか……」
「残念でした~」
「ルハナ、呼べないの?」
「うーん、回線切ってるっぽい。デートの邪魔されたくないんでしょ」
「あぁー、」
「ウミニヒョン!ドラゴン凍らせてくださいよー!」
「能力同士だから効かないに決まってるだろ」
「だって……フェニちゃんお腹空いて死んじゃいますよ」
くぅーん くぅーん
「能力だから死なないけどね~」
「こらルハナ!」
「あはは」
「しっかし、なんであんなにビビりなのかね」
「そんなの飼い主に似ちゃったから仕方ないんじゃない?」
「あー」
「ほら、行け!フェニちゃんの力を見せつけるんだ!ファイヤー!!」
ブォォ!
ブォォォォォォォ!!!
ひっ!
「あーぁ。火の鳥なのに火の量ドラゴンに負けてるよ」
「平和な世の中でよかったな」
「だね」
「ところでフェニックスって、鳥だよな?」
「うん、火の鳥だよ」
「鳥ってさ、もっとチュンチュンとかカーカーとか鳴くんじゃないの?」
「あぁー、それも飼い主に似ちゃったんでしょ」
「んー?」
「大型犬」
「あー」
くぅーん くぅーん
「ただいま~」
ダッダッダッダッ!
「スホヒョン!!クリスヒョンは!?」
「今来ると思うけど?」
「も~!!クリスヒョン早く!!」
「なんだよチャニョラ、どうかしたの?」
「フェニちゃんがぁぁぁぁ!!!」
「フェニちゃん?」
「とにかく早くクリスヒョン呼んできてください!!」
「よぅ、チャニョル。なんだ?」
「なんだじゃなくて!」
「ん?ドラゴニどうした?またフェニックスと遊んでやってたのか?」
「遊んでたんじゃなくて、フェニちゃんのご飯食べちゃったんです!!」
「あぁ、そうか。ドラゴニは食欲旺盛だからな」
「もー!そうじゃなくて!!!あぁ!もう!だからフェニちゃんとドラゴンの部屋別にしてほしいって言ったのに!」
「それは無理だろ。ドラゴニはフェニックス気に入ってるからな。はっはっはっ!」
「……あぁぁもぉぉぉぉぉ!!!!」
フェニちゃんとチャニョルの憂鬱はまだまだ続く……
おわり
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くぅーん くぅーん
「ん?ルハナ」
「なぁに、シウちゃん」
「何か鳴いてない?」
くぅーん くぅーん
「あ、ホントだ。キャンディじゃないの?」
「え?ボクのキャンディが何??」
「鳴いてない?」
くぅーん くぅーん
「違うよ。ボクのキャンディはこんなに低い声じゃないもん。もっと可愛いもん!天使だもん!」
「うーん、じゃあ何だろう……」
「気になるの?」
「うん、何となくほっとけないじゃん」
「さっすがシウちゃん!!」
「ちょっと見てくる」
「あ、ちょっと待って……!」
「あれ?ウミニヒョン、どうしたんですか?探し物?」
「あぁ、ディオや。なんかさっきから鳴き声聞こえて」
「どれどれ?」
くぅーん くぅーん
「ほら」
「あぁー。これフェニちゃんですよ」
「フェニちゃん?」
「えぇ。チャニョルの飼ってるフェニックス」
「あぁー!」
「言っときます。どうせアイツまた爆音でベッキョンと騒いでるだろうから」
コンコン
「チャニョラー入るよー」
ガンガンガンガン
ぎゃー!
ひゃっほーい!
うぉぉおおお!!!
キャッキャッキャッキャッ!!
「チャニョラー!」
「チャニョラー!!」
「おぉ!ディオじゃん!」
「えー?ベッキョナなにー???」
「だから!ディオ!!!」
ブツン
「あ、聞こえた」
「最初からスピーカー切ればよかった。いくら防音だからって、君たちちょっと騒ぎすぎ」
「あぁ、ごめんごめん!で、どうしたの?」
「お前のフェニちゃん鳴いてるってウミニヒョンが」
「え!!フェニちゃんが!?」
「フェニちゃーん!!」
「あ、やっと飼い主来た」
「ウミニヒョン!!飼い主って、フェニちゃんはペットじゃないですよ!!俺の能力です!!」
「似たようなもんじゃん」
「そうですけど。で、俺のフェニちゃんは??どこ??」
「あそこ」
「あー!!フェニちゃん!!そんなことでうずくまってどうしたの?大丈夫???なんかあった???俺が来たからもう大丈夫だよ!!」
くぅーん くぅーん
「ん?餌??」
くぅーん
「あ!またドラゴンに食べられちゃったの!?」
くぅーん
「あーもー!!クリスヒョンは!?」
「スホと空中散歩~」
「マジすか……」
「残念でした~」
「ルハナ、呼べないの?」
「うーん、回線切ってるっぽい。デートの邪魔されたくないんでしょ」
「あぁー、」
「ウミニヒョン!ドラゴン凍らせてくださいよー!」
「能力同士だから効かないに決まってるだろ」
「だって……フェニちゃんお腹空いて死んじゃいますよ」
くぅーん くぅーん
「能力だから死なないけどね~」
「こらルハナ!」
「あはは」
「しっかし、なんであんなにビビりなのかね」
「そんなの飼い主に似ちゃったから仕方ないんじゃない?」
「あー」
「ほら、行け!フェニちゃんの力を見せつけるんだ!ファイヤー!!」
ブォォ!
ブォォォォォォォ!!!
ひっ!
「あーぁ。火の鳥なのに火の量ドラゴンに負けてるよ」
「平和な世の中でよかったな」
「だね」
「ところでフェニックスって、鳥だよな?」
「うん、火の鳥だよ」
「鳥ってさ、もっとチュンチュンとかカーカーとか鳴くんじゃないの?」
「あぁー、それも飼い主に似ちゃったんでしょ」
「んー?」
「大型犬」
「あー」
くぅーん くぅーん
「ただいま~」
ダッダッダッダッ!
「スホヒョン!!クリスヒョンは!?」
「今来ると思うけど?」
「も~!!クリスヒョン早く!!」
「なんだよチャニョラ、どうかしたの?」
「フェニちゃんがぁぁぁぁ!!!」
「フェニちゃん?」
「とにかく早くクリスヒョン呼んできてください!!」
「よぅ、チャニョル。なんだ?」
「なんだじゃなくて!」
「ん?ドラゴニどうした?またフェニックスと遊んでやってたのか?」
「遊んでたんじゃなくて、フェニちゃんのご飯食べちゃったんです!!」
「あぁ、そうか。ドラゴニは食欲旺盛だからな」
「もー!そうじゃなくて!!!あぁ!もう!だからフェニちゃんとドラゴンの部屋別にしてほしいって言ったのに!」
「それは無理だろ。ドラゴニはフェニックス気に入ってるからな。はっはっはっ!」
「……あぁぁもぉぉぉぉぉ!!!!」
フェニちゃんとチャニョルの憂鬱はまだまだ続く……
おわり