ルハンとシウミン
131015 いっぱい食べる君が好き
ねぇ、ミンソガ。
これ以上無理しないでよ。倒れちゃうよ。
ミンソクがダイエットを始めた。どんな理由かは知らないけど。無理をしているのは一番そばにいる僕じゃなくてもわかるほどで。周りでどんだけ言っても一度決めたことは貫き通すのは彼の良いところでもあり、悪いところでもあり……
「ね?もういいじゃん。ちゃんと食べないと倒れちゃうよ?」
「う~ん、大丈夫だよ」
ただでさえカムバックして忙しい最中だというのに。体が資本の僕らはちゃんと食べないと倒れてしまう。なのに、いくら心配してもいつもこれだ。こういう時、長兄という立場は厄介だなぁと思うわけで。だって、言い聞かせられる人がいないから。だから同い年の僕が言ってるんだけど。
「そんなに痩せてどうすんのさ。パオズじゃなくなっちゃうじゃん」
「はは、ルハニはパオズ気に入ってるもんな」
「そうだけど!……そういう事じゃなくて」
ミンソガ、僕はね。僕は……
好きな人には無理してほしくないじゃん。
どうしてわかんないかなぁ。
ミンソクの馬鹿。
そんなやつれて元気のないミンソクなんて見てたくないのに。元気に走り回って、一緒にサッカーして。楽しいねって笑いあって。ミンソクが食べてるもの横取りして。俺のだ!って取り返されて。美味しそうに、本当に美味しそうに食べる君が好きだったのに。僕の幸せ、勝手に奪わないでよ。
「ねぇ、ミンソガ。やっぱり……これ以上はダメだよ」
僕が言えば、「どうして?」ってかわいい顔を傾げる。
「どうしても!これ以上痩せるなら、僕も一緒にやるからね!」
決めた!僕も食べない!って声高に宣言した。
だってそれが一番いいでしょ?僕らはいつも一緒だもん。ミンソクが食べないなら僕も食べない。
なのに、そんな僕を見てミンソクは顔を曇らせた。
「どうしたの?」
「う~ん、それはダメ…かな」
「じゃあミンソクもダイエットやめて」
「え?」
相変わらずの渋い顔で「う~ん」と唸っている。
「なに?」
「う~ん。それじゃ意味ないんだよなぁ」
ミンソクが呟いた。
「意味?どうして?」
「だってさ、ルハニも痩せたら意味ないっていうか……」
ルハニの隣に並んでも平気なように痩せようと思ったのに、お前まで痩せたら意味ないじゃん。って。
なにそれ。
「俺たち一緒に撮られること多いじゃん。お前は食べても太んないからいいけど、俺はさ」
なにそれ。なにそれ。
「そんなくだらない理由でそこまでしてるの?」
「おい!くだらないって言うなよ」
「だってくだらないものは、くだらないじゃん!じゃあもう一緒に並ばないから。それでいい?」
嫌だけど。一緒にいたいけど。
ミンソクがダイエットやめてくれるなら、それも仕方ない。
嫌だけど。
「……嫌だよ」
「えっ?」
「嫌だよ、そんなの。俺、お前と一緒にいたいもん」
は?今なんて?
「お前の隣に並びたいもん。だから……その……」
もじもじしてるミンソクが可愛いのは火を見るより明らかなことで。
「ルハンに釣り合うようになりたいっていうか……」
爆弾投下。ルーハンただ今死亡しました。
「何それ!!ちょー可愛いんだけど!!!」
「だからそれだよ」ってミンソクは嫌そうな顔をする。
「可愛いとかじゃなくて、かっこいいになりたいの!」
「無駄だよ?」
だってミンソクは、どんなミンソクでも可愛いもん。
だから、ね?
一緒に美味しいもの食べようよ。
君が食べてる姿を見るのが僕の幸せなんだから!
終わり
ねぇ、ミンソガ。
これ以上無理しないでよ。倒れちゃうよ。
ミンソクがダイエットを始めた。どんな理由かは知らないけど。無理をしているのは一番そばにいる僕じゃなくてもわかるほどで。周りでどんだけ言っても一度決めたことは貫き通すのは彼の良いところでもあり、悪いところでもあり……
「ね?もういいじゃん。ちゃんと食べないと倒れちゃうよ?」
「う~ん、大丈夫だよ」
ただでさえカムバックして忙しい最中だというのに。体が資本の僕らはちゃんと食べないと倒れてしまう。なのに、いくら心配してもいつもこれだ。こういう時、長兄という立場は厄介だなぁと思うわけで。だって、言い聞かせられる人がいないから。だから同い年の僕が言ってるんだけど。
「そんなに痩せてどうすんのさ。パオズじゃなくなっちゃうじゃん」
「はは、ルハニはパオズ気に入ってるもんな」
「そうだけど!……そういう事じゃなくて」
ミンソガ、僕はね。僕は……
好きな人には無理してほしくないじゃん。
どうしてわかんないかなぁ。
ミンソクの馬鹿。
そんなやつれて元気のないミンソクなんて見てたくないのに。元気に走り回って、一緒にサッカーして。楽しいねって笑いあって。ミンソクが食べてるもの横取りして。俺のだ!って取り返されて。美味しそうに、本当に美味しそうに食べる君が好きだったのに。僕の幸せ、勝手に奪わないでよ。
「ねぇ、ミンソガ。やっぱり……これ以上はダメだよ」
僕が言えば、「どうして?」ってかわいい顔を傾げる。
「どうしても!これ以上痩せるなら、僕も一緒にやるからね!」
決めた!僕も食べない!って声高に宣言した。
だってそれが一番いいでしょ?僕らはいつも一緒だもん。ミンソクが食べないなら僕も食べない。
なのに、そんな僕を見てミンソクは顔を曇らせた。
「どうしたの?」
「う~ん、それはダメ…かな」
「じゃあミンソクもダイエットやめて」
「え?」
相変わらずの渋い顔で「う~ん」と唸っている。
「なに?」
「う~ん。それじゃ意味ないんだよなぁ」
ミンソクが呟いた。
「意味?どうして?」
「だってさ、ルハニも痩せたら意味ないっていうか……」
ルハニの隣に並んでも平気なように痩せようと思ったのに、お前まで痩せたら意味ないじゃん。って。
なにそれ。
「俺たち一緒に撮られること多いじゃん。お前は食べても太んないからいいけど、俺はさ」
なにそれ。なにそれ。
「そんなくだらない理由でそこまでしてるの?」
「おい!くだらないって言うなよ」
「だってくだらないものは、くだらないじゃん!じゃあもう一緒に並ばないから。それでいい?」
嫌だけど。一緒にいたいけど。
ミンソクがダイエットやめてくれるなら、それも仕方ない。
嫌だけど。
「……嫌だよ」
「えっ?」
「嫌だよ、そんなの。俺、お前と一緒にいたいもん」
は?今なんて?
「お前の隣に並びたいもん。だから……その……」
もじもじしてるミンソクが可愛いのは火を見るより明らかなことで。
「ルハンに釣り合うようになりたいっていうか……」
爆弾投下。ルーハンただ今死亡しました。
「何それ!!ちょー可愛いんだけど!!!」
「だからそれだよ」ってミンソクは嫌そうな顔をする。
「可愛いとかじゃなくて、かっこいいになりたいの!」
「無駄だよ?」
だってミンソクは、どんなミンソクでも可愛いもん。
だから、ね?
一緒に美味しいもの食べようよ。
君が食べてる姿を見るのが僕の幸せなんだから!
終わり