HAPPY ENDを迎えるための法則
ナマエ
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この春からお互いに進路が別々になった
イーストン魔法学校の中等部
警察魔法学校
「早く起きて遅刻するよ、マジで起きろ!」
『朝からうるさい』
「いやいや今何時だと思ってるの?」
『アレックスくんにまた怒られますけど』
『私には関係ないことだな』
「いやあるだろ、先輩だろが…やる気なさすぎでしょ....年上のくせに恥ずかしくないのか」
『わたしは思わない 誰かになんとおもわれることなど、どうでもいいことだ』
『早く行ったからといってなにか私にいいことあるか?』
「決めたられたルールというか規則を守るのは普通のことだよ」
『私は私の目的を最短で達成できればいい』
「その目的を達成するためにも規則を守るって必要なことだけど」
「………」
あーもー毎日毎日堂々巡り機械と話ししてるみたい…
朝からオーターを起こすことからはじまる
ここ最近じゃ朝のルーティンになってきてる
早く走って…本読みながら歩くな!
「お!先輩!やっときたじゃないっすか…」
聞き覚えのある声が前からする
「あ、ナマエさん!」
「おはよう、アレックスくん」
「ギリ遅刻でごめん…あとは頼むね」
「わたしも学校にいかないとだから」
「任せてくださいっす…ここ最近は毎朝ありがとうございます」
「気にしないで…あ、今度ご飯でも一緒に食べよう」
「ほんとすかー楽しみにしてますよ!!」
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おいしー!
サイコー!
「アレックス君ってほんと美味しそうに食べるね
ふふ、かわいいね」
「男にかわいいは嬉しくないですよ!ナマエさん!」
「ごめんごめん」
「そういえば最近告白やらラブレターが減ったんだよね〜」
『……ナマエもか』
この前までほんと家柄のせいなのか色んな人たちに声をかけられて困っていた
どうしたら静かになるかしら…できればなくなってほしいけど
そのことをよくオーターに相談していた
だがその問題もすぐに解消された
その後すぐ両親にマドル家との婚約話がでたからだった
「というか二人とも親同士が決めたとはいえ婚約者同士っすよね?」
「あー……一応ね」
「何っすかその歯切れの悪い回答は」
「なんといいますか…自由恋愛主義なんで」
「………興味ない」
「カァー俺はお似合いな二人だと思ってたんすけど!」
「あはは……」
私達は利害の一致の上での許嫁だ
じゃあとりあえずお互い変な虫がつかないようお付き合い(仮)してる設定にすぎない
ただの腐れ縁の幼馴染…今はそれでいいのだ
オーターの側にいられるだけで十分
それ以上は望んではいけない
これが恋だと認めてはいけない
でも……この気持ちに素直になりたい…
まだ思春期の私には割り切ることもその先を踏み込むことも出来ずにいたのだった
彼を見るといつもどす黒いぐちゃぐちゃな感情を表に出さないようにするだけで精一杯だったのだ
しかしこのまま何もなくこの調子で流れていくのかと半分諦めていた矢先に問題は起こった
突然に唐突にこの歪な関係性に終止符が打たれたのだ
そう、アレックスくんが志半ばで殉職したあの日に……