幼馴染でなくてはならない
ナマエ
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ねーあなたの瞳とってもキレイね
それははじめて彼女に出会った日に言われた言葉だ
お母様に連れられてきたお屋敷にはわたしと同じくらいの男の子がいた
母様曰く同年代の友だちの一人は二人は必要だろうというなの御茶会(おしゃべり)が始まった
ずっと無表情で読書をしている彼を見る
何を見ているのだろう…面白い本なのだろうか…退屈ではないのか…わたしは好奇心に負けて席から降り向かいに座る彼のところに行き話しかけた
「ねーつまらないからお散歩でもしない?」
彼はゆっくり本から顔を上げる
そこで初めてわたしは彼の顔全体を拝むことができたのだ
息を呑んだ
この一瞬時が止まっているのではないかって思うくらいやけにゆっくりとかんじた
レンズ越しから
琥珀色の瞳が深く光る
その中に雷紋模様
「宝石みたい…きれい」
「ねーあなたの瞳とってもきれいね!!」
「……」
「あ、まじまじと見つめてごめんなさい」
「あまりにもあなたの瞳が綺麗すぎて」
ついつい見惚れてしまった
初対面でじっと人の顔を見つめてるなんてはしたないって思われたかも
なんといって挽回しようか考えてると
彼の方から先に口を開いた
「オーター」
「え?」
「オーター・マドル」
「あ、ごめんなさい そうでしたよね
先ほど自己紹介したばかりなのに名前でよばなくて失礼でしたよね」
「マドルさん」
「オーター」
「え」
「……」
「あ、え…オーターさん」
「……」
「………」
「オーター?」
そう言うと
彼は満足そうに目を細める
それから彼はまた本に目を向けこっちを見なくなった
「暇だから散歩にいかない?」
「僕は暇ではない」
「あなた一人でどうぞ」
幸先不安だ
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