オーターマドル夢
四本線
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147話ネタバレあり
「ごめんなさい…やっぱり、わたしオーターのところに戻ります」
レイン「ナマエさん?!」
「大丈夫ですよ、マッシュくんには私が離れても継続する生命維持の魔法をかけておきましたから」
師匠 のとこにつくまではなんとかなるはず
私はきた方向とは違う方をむく
「ライオさん…師匠…メリアドールさんに約束破ってごめんなさいとお伝え下さい」
私は勢いよく走り出した
「ナマエさん!!?」
レインの声がした
でも追いかけてこないのを見るとライオさんがきっとなにか行ったんだろう
はぁっ、はぁ…はぁ
お願い間に合って…オーター
「おーたーーー!!!」
!!?………ナマエ?
「なぜ…ぐっ、きた、のですか…」
なりふりかまっていられない説明してる時間も惜しい…ごめん…オーター…師匠…
「フォース…リジェネ…レザレクション…!」
!!?
パァーッ
一面に花が…これが…
!?傷が癒えていく…魔力までもがもどってくる感覚が…
ナマエのフォース
チッ…自分の命と引き換えに広範囲の回復魔法
とりあえずこいつらを倒し
ナマエのところに行かなくては
な、なんだ…これは!?
この花から…ぐぁ
苦しい
急に息が!
ななななにがおこって…
この魔法…こいつ等には毒になるのか
サァァァ
『おいおいさっきまで満身創痍だったのになぜ
傷がいえてやが…』
ザァァァ
『ぐわぁ、目に砂が』
あー
ギャアガガ
すっ、カチャ
「……ナマエ」
「はぁっ、はぁ、…よかっ…た
まにあっ、た…ね…
ふふ…もうあんなに…たくさんいた…敵、倒したんだね…さすが…ゲホッゲホッ、うっ」
「ナマエ!!!?」
------------------------
いけぇー!!
頑張れ
まだだぞマッシュ・バーンデッド!!
負けるなよ!!
なんて数…
はっ、この花は……ナマエ
…たしか先ほど…
ライオ「メリアドールさんカグラが約束破ってごめんなさいと言ってましたよ」
あの子はまったく……
オギャーオギャー
私達の子は助かりますか?大丈夫でしょうか?
生まれながら四本線…そんなものこの世界に存在なんてしない…ありえないものだと…
でも目の前の赤ん坊の顔には四本の線
「この子のためにも四本の線が存在するというのは隠しておいたほうが良いでしょう。
今は魔法で一時的にわたしが隠しておきますが、それも限界があると思いますので、わたしが責任持ってこの子に隠し方と魔法の扱い方を伝授します」
ありがとうございます!メリアドールさま!
「私には四本線があるの?」
「師匠!ほんと!?…フォース!」
「あ、ナマエ!!むやみに唱えてはいけません!」
シューーールルル
まずいですね
膨大な魔力が彼女に集まっている
花?
キェエエエ
ナマエいますぐやめなさーい!
そのままじゃ取返しのつかないことになるだろうが!!
バチンッ
あのときは危なかった
全部呪文唱えてなくて良かった
もう少しで死なすとこだったわ
じゃなくて…
「ナマエ」
「この魔法は絶対使用してはいけません」
「これを唱えたら最後あなたは死にます」
「は、はい…ししょう」
あぁ…あの子の最後の魔法がこんなにもすごかったなんて
ね、ママ見て地面に花が咲き乱れてるよ
きれい
あったかい
なんだか魔力が湧き出てくる
な、なんだこれは…
動きが鈍くなっている
彼女の治癒魔法が闇魔法を反転させている今のうちに
マッシュくん
はい
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ナマエ
なぜその魔法を…」
「アレックスくんと約束したんでしょ…みんなが安心して暮らせる規律ある世界を作るって…その為に神覚者になったんでしょ…なら今死んじゃダメだよ
それにオーターがいない世界なんてわたし嫌だよ…ゴホッ、ゴホゴホ」
「ナマエ!!もう喋るな」
(不器用で合理主義でプライドが高くて…でもほんとうは優しくて)
あぁ…死にたくない
もっとオーターのそばにいたい
ゆっくりとオーターの頬に手を添える
「オーターの瞳…綺麗ね」
!!?
あなたのその瞳…まるで宝石みたい!
琥珀色の瞳の中に雷紋模様?
とてもきれい…
小さい時周りには気味悪いと煙たがられていたが彼女だけは…
「あなたは昔からそうでしたね」
冷たくあしらっても上手に懐に忍び込んできて
境界線を引いても無断で土足であがってくる
そんなあなたに折れたのは私のほうだった
「どうやらわたしはいつの間にかあなたが隣りにいることが当たり前になってしまったようだ」
この人生でナマエと過ごした時間は悪くなかった…むしろ…
あぁ…ナマエに逢えて同じ時間を共有できて悪くなかった
「愛してます………ナマエ」
ギュッ……ちゅっ
「…オーター……あり……が…………」
あぁ…またわたしは大切な人を…
----------------------------
ゲホゲホゲホ
ガバッ!!
あれ、わたしさっきまで三途の川泳いでた気が…!?
………
………
気まず…いやめっちゃ気まず
さっきまでの雰囲気台無しじゃん
オーターも無言じゃん
めっちゃこっち見てくるじゃん
近い近い近い…
「「𐑽ᛪ」」
なんで同時に口開くのよ
いやいや無言の圧
「…オーターさん?」
「コホン…どうやら肉体だけの時間が巻き戻ったようだな」
え…そうなんだ…
ギュッ
私をお姫様抱っこしながら立ち上がり歩き出す
なんだか色々と申し訳なくなってくる
「オーターごめん…ありがとう」
「フン、かまわん」
ゆっくり両手をオーターの背中にまわす
ギュッ
オーターの脚がとまる
「まだわたしオーターと一緒にいられるんだよね」
再びゆっくり歩き出す
「人生において楽しいか楽しくないかなど私からすればささいなことにすぎないと…
他のことなどどうでもいいと」
「どうやら違うらしい…」
「オレが唯一信じてるたった一人の妻がいない人生など無意味だと思わされた」
「ふ、こんなこと考えるとは我ながら非合理的だな」
「だがナマエに助けられて…いや初めて出逢った日から決まっていたのかもしれん」
「そのために私ができることは一つ」
ナマエ
「この先私が全てから護ってやる」
「だから」
「私をおいて死ぬことは許さん」
やっぱりオーターは優しくて、仲間思いで…
不器用で口下手だから…その分仕事だったり行動で示してくれているのはわかっていたけど…
この言葉は何よりも嬉しかった
「オーター…うん…ごめんなさい…約束する今度は絶対…ひくっ、まも…る…よ…ふぇーん」
ギュー
オーターの右手がわたしの目の縁の涙をぬぐう
ナマエ
オーターの優しくてやわらかい声に惹かれるようにゆっくり顔をあげる
チュッ
それは不器用な彼らしく
言の葉を紡がないかわりの愛の形なのだとおもう
「ごめんなさい…やっぱり、わたしオーターのところに戻ります」
レイン「ナマエさん?!」
「大丈夫ですよ、マッシュくんには私が離れても継続する生命維持の魔法をかけておきましたから」
私はきた方向とは違う方をむく
「ライオさん…師匠…メリアドールさんに約束破ってごめんなさいとお伝え下さい」
私は勢いよく走り出した
「ナマエさん!!?」
レインの声がした
でも追いかけてこないのを見るとライオさんがきっとなにか行ったんだろう
はぁっ、はぁ…はぁ
お願い間に合って…オーター
「おーたーーー!!!」
!!?………ナマエ?
「なぜ…ぐっ、きた、のですか…」
なりふりかまっていられない説明してる時間も惜しい…ごめん…オーター…師匠…
「フォース…リジェネ…レザレクション…!」
!!?
パァーッ
一面に花が…これが…
!?傷が癒えていく…魔力までもがもどってくる感覚が…
ナマエのフォース
チッ…自分の命と引き換えに広範囲の回復魔法
とりあえずこいつらを倒し
ナマエのところに行かなくては
な、なんだ…これは!?
この花から…ぐぁ
苦しい
急に息が!
ななななにがおこって…
この魔法…こいつ等には毒になるのか
サァァァ
『おいおいさっきまで満身創痍だったのになぜ
傷がいえてやが…』
ザァァァ
『ぐわぁ、目に砂が』
あー
ギャアガガ
すっ、カチャ
「……ナマエ」
「はぁっ、はぁ、…よかっ…た
まにあっ、た…ね…
ふふ…もうあんなに…たくさんいた…敵、倒したんだね…さすが…ゲホッゲホッ、うっ」
「ナマエ!!!?」
------------------------
いけぇー!!
頑張れ
まだだぞマッシュ・バーンデッド!!
負けるなよ!!
なんて数…
はっ、この花は……ナマエ
…たしか先ほど…
ライオ「メリアドールさんカグラが約束破ってごめんなさいと言ってましたよ」
あの子はまったく……
オギャーオギャー
私達の子は助かりますか?大丈夫でしょうか?
生まれながら四本線…そんなものこの世界に存在なんてしない…ありえないものだと…
でも目の前の赤ん坊の顔には四本の線
「この子のためにも四本の線が存在するというのは隠しておいたほうが良いでしょう。
今は魔法で一時的にわたしが隠しておきますが、それも限界があると思いますので、わたしが責任持ってこの子に隠し方と魔法の扱い方を伝授します」
ありがとうございます!メリアドールさま!
「私には四本線があるの?」
「師匠!ほんと!?…フォース!」
「あ、ナマエ!!むやみに唱えてはいけません!」
シューーールルル
まずいですね
膨大な魔力が彼女に集まっている
花?
キェエエエ
ナマエいますぐやめなさーい!
そのままじゃ取返しのつかないことになるだろうが!!
バチンッ
あのときは危なかった
全部呪文唱えてなくて良かった
もう少しで死なすとこだったわ
じゃなくて…
「ナマエ」
「この魔法は絶対使用してはいけません」
「これを唱えたら最後あなたは死にます」
「は、はい…ししょう」
あぁ…あの子の最後の魔法がこんなにもすごかったなんて
ね、ママ見て地面に花が咲き乱れてるよ
きれい
あったかい
なんだか魔力が湧き出てくる
な、なんだこれは…
動きが鈍くなっている
彼女の治癒魔法が闇魔法を反転させている今のうちに
マッシュくん
はい
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「ナマエ
なぜその魔法を…」
「アレックスくんと約束したんでしょ…みんなが安心して暮らせる規律ある世界を作るって…その為に神覚者になったんでしょ…なら今死んじゃダメだよ
それにオーターがいない世界なんてわたし嫌だよ…ゴホッ、ゴホゴホ」
「ナマエ!!もう喋るな」
(不器用で合理主義でプライドが高くて…でもほんとうは優しくて)
あぁ…死にたくない
もっとオーターのそばにいたい
ゆっくりとオーターの頬に手を添える
「オーターの瞳…綺麗ね」
!!?
あなたのその瞳…まるで宝石みたい!
琥珀色の瞳の中に雷紋模様?
とてもきれい…
小さい時周りには気味悪いと煙たがられていたが彼女だけは…
「あなたは昔からそうでしたね」
冷たくあしらっても上手に懐に忍び込んできて
境界線を引いても無断で土足であがってくる
そんなあなたに折れたのは私のほうだった
「どうやらわたしはいつの間にかあなたが隣りにいることが当たり前になってしまったようだ」
この人生でナマエと過ごした時間は悪くなかった…むしろ…
あぁ…ナマエに逢えて同じ時間を共有できて悪くなかった
「愛してます………ナマエ」
ギュッ……ちゅっ
「…オーター……あり……が…………」
あぁ…またわたしは大切な人を…
----------------------------
ゲホゲホゲホ
ガバッ!!
あれ、わたしさっきまで三途の川泳いでた気が…!?
………
………
気まず…いやめっちゃ気まず
さっきまでの雰囲気台無しじゃん
オーターも無言じゃん
めっちゃこっち見てくるじゃん
近い近い近い…
「「𐑽ᛪ」」
なんで同時に口開くのよ
いやいや無言の圧
「…オーターさん?」
「コホン…どうやら肉体だけの時間が巻き戻ったようだな」
え…そうなんだ…
ギュッ
私をお姫様抱っこしながら立ち上がり歩き出す
なんだか色々と申し訳なくなってくる
「オーターごめん…ありがとう」
「フン、かまわん」
ゆっくり両手をオーターの背中にまわす
ギュッ
オーターの脚がとまる
「まだわたしオーターと一緒にいられるんだよね」
再びゆっくり歩き出す
「人生において楽しいか楽しくないかなど私からすればささいなことにすぎないと…
他のことなどどうでもいいと」
「どうやら違うらしい…」
「オレが唯一信じてるたった一人の妻がいない人生など無意味だと思わされた」
「ふ、こんなこと考えるとは我ながら非合理的だな」
「だがナマエに助けられて…いや初めて出逢った日から決まっていたのかもしれん」
「そのために私ができることは一つ」
ナマエ
「この先私が全てから護ってやる」
「だから」
「私をおいて死ぬことは許さん」
やっぱりオーターは優しくて、仲間思いで…
不器用で口下手だから…その分仕事だったり行動で示してくれているのはわかっていたけど…
この言葉は何よりも嬉しかった
「オーター…うん…ごめんなさい…約束する今度は絶対…ひくっ、まも…る…よ…ふぇーん」
ギュー
オーターの右手がわたしの目の縁の涙をぬぐう
ナマエ
オーターの優しくてやわらかい声に惹かれるようにゆっくり顔をあげる
チュッ
それは不器用な彼らしく
言の葉を紡がないかわりの愛の形なのだとおもう
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