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「僕、貴女の事を知っています」
「ソウデスカ」
「キサさん....ですよね?」
「ハイ、ソウデス」
「.....何で目を逸らしているんですか?」
「オキニナサラズ」
今、私は鳥の巣の中で横になっている。
正確には、イルマ達が作った寝床の様なものの上で寝かされている。
.....イルマの監視を受けながら。
愛想ゼロの私を気にする事無く、イルマは嬉しそうに満面の笑みで話しかけてくる。
「僕、ずっと貴女と話をしたかったんです」
ワルブ君と同じ事を言うし...
「僕の事、ご存知ですか?」
知らない人の方が少ないのでは?
「キサさん...?って呼んでも良いですか?」
「どうぞ、ご自由に。イルマ君」
私が名前を呼んだだけで、
イルマは頬を染め、目を見開き、嬉しそうに微笑んだ
.....何よその反応
「嬉しいなぁ、キサさんに、名前を呼んで貰えるなんて」
「ねぇ、イルマ君。話は収穫祭が終わってからでも良いんじゃ無い?流石に動かないと本当にポイントゼロになっちゃうよ?」
そうだそうだ!ナイスだリード!
「私の事は気にせず行ってください。」
「でも....」
「いーくーよー!?師匠が怒り狂ってる姿、想像できるでしょ!?」
「うぅ....確かに....でも!!その前に!!」
イルマは私の手を握り、耳元に顔を寄せ、リードに聞こえない様囁いた
「好きです」
は?
「返事は、収穫祭後に聞かせてください」
へ?
目が点になっている私を他所に、イルマは満足気な笑顔だけ残し、リードと共に森の奥へ姿を消した